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The World Is Flat – only for those who can speak English.

このエントリは私が勤める会社で書かされた読書感想文の置き場なので、無視してください。

The first impression I got after reading the book is “Yes. The world is flat – but it would be only for those who can speak English.”

I have an experience working with a software company in India (the same company argued in the book). Although they have superior technology and cost advantage, the project failed after several months of struggle. It was basically language and cultural problem. The Indian company assigned an Indian person who “speaks” Japanese, but his Japanese was limited and in the end we needed to communicate in English.
When we develop a software, the first task is “requirement definition”, which is to define how the software should work. Indian company is really good at the software development AFTER the “requirement definition”, but we could not reach to that point.

The experience always reminds me of a film title, “Lost In Translation”. Indeed, things are easily lost in translation. It is difficult to let software company know what you expect even when both parties speak the same language. You can imagine how hard it is with different language. I believe the high-level managements whom Thomas Friedman interviewed was telling what they believe is true. However, there’s always a possibility of different story going on in the real world.

Also it is true that the technology such as the Internet and web2.0 shorten the distance. However, ordinary Japanese people can’t understand English. Even if English web site is available in front of him/her, he/she can’t understand it anyway.

Translation software, at least at current level, does not help a lot.
“Please have keeping about the written guarantee and the receipt when it buys it to receive the guarantee appropriately. When it will correspond at the customer caring center, it needs it.”
This is a sample of “English” I just got at a web page with translation service. You may understand the intention, but it is very hard and takes time to read it. As far as I remember the quality of computer translation has not significantly improved for these 20 years.

In short, even the information, job and services can be ubiquitous in today’s world, there’s always the limitation of accessibility due to the INTERFACE for non English natives.
In other words, the “Flat” world would be the one where the difference of interface matters much more than physical distance.

   

津山事件: 石川清さんと対談

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ワシントンDC(ダレス国際空港)で書いています。

出国直前に、『津山三十人殺し 最後の真相』の著者である石川清さんと対談(というほど大げさなものでもありませんが)させていただきました。様々な情報やご意見を伺うことができて、大変有意義な時間でした。

著書で指摘されていた睦雄とおばやんの関係について、石川さんご自身は「確定ではないと考えている」とおっしゃっていました。しかし、戸籍にも明確に記載されていることであり、ほぼ確定でよいのではないかと思います。逆に、今後津山事件を考える時は「このこと」を前提にする必要があるでしょう。特に、睦雄が事件を起こした動機の考察には影響が大きいと思います。その意味で、今年は津山事件の実証研究元年と言えるかもしれません。
睦雄が「このこと」を知っていたのか、知っていたとするといつ、どのように知ったのか、もかなり重要な論点になると思います。石川さんは著書で明確には知らなかったのではないかとしていましたが、私は知っていたのではないかと考えています。このあたりは今後さらに研究が必要でしょう。

ちなみに、私が墓の記載から推定して修正した睦雄の父の実際の生年を考慮に入れても、石川さんのご指摘は成立します。

私と石川さんの対談は、2月21日発売の雑誌「映画秘宝」4月号に掲載予定です。かなりとりとめもなく話をしてしまったのでどのような形にまとまるか不明ですが、興味がある方はご笑覧いただけると幸いです。

 


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・事件研究所編著『津山事件の真実(津山三十人殺し)』
・伊吹隼人著『狭山事件-46年目の現場と証言』
・葛城明彦著『決戦―豊島一族と太田道灌の闘い』


狭山事件: 長兄の手記 その2


サンケイ新聞 昭和38年5月23日付夕刊 神奈川県立図書館蔵

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サンケイ新聞 昭和38年5月23日付夕刊 国会図書館蔵

私(本ブログ管理人)もつい最近まで存じ上げていませんでしたが、『狭山事件を推理する』(本の方)の著者である甲斐仁志氏がWebページを開設し、そこで『狭山事件を推理する』の内容をほぼ全て公開されているようです。
 リンクはこちら: 狭山事件を推理する ホームページ復刻版

著者で上記ホームページ復刻版の管理人である甲斐仁志氏に、伊吹隼人さんがコンタクトされていくつか新しい情報を得ています。当方からも甲斐さんにコンタクトを試みていますが、現時点でまだご回答をいただいていないため、ちょっと取扱に迷っている部分があります。とりあえず、甲斐氏ご本人の了承なしで書ける部分をいくつか取り上げたいと思います。

今回判明した事実で最も重要なのは、甲斐仁志さんは石川一雄さんの支援団体に関係したことがあり、『狭山事件を推理する』の中でこれまで根拠が不明だったいくつかの記述が、実はそういった支援団体の調査に基づくものであったということでしょう。
私(本ブログ管理人)も、他の本で裏付けが取れない甲斐本の記述は、単純に事実ではないと考えていましたが、いろいろな状況を考えるとそうとも言い切れないような気がしてきています。

最もわかりやすい例として、長兄の手記の「犯人たるおまえに…」の記述があります。一応改めて問題となる記述を引用しておきます。

犯人たるおまえに なぜ善人に戻って呉れなかったのか、悪に取りつかれたおまえでさえ戻るのみの善をおまえはもって居た筈であり、その善は今日のこの日を待っては居なかった筈なのに……

私(本ブログ管理人)は、この記述が甲斐本以外に見当たらないことから甲斐氏の創作であろうと判断していました。しかし、甲斐氏によれば、これは実際に長兄の手記に書いてあった内容であったとのことです。本日の画像はその検証です。どちらもサンケイ新聞昭和38年5月23日付夕刊の、長兄の手記が掲載された紙面です。

上の画像は、神奈川県立図書館で閲覧したものです。下の画像は、国会図書館で閲覧したものです。いずれも縮刷版ではなく、当時配達された新聞を、神奈川県立図書館は実物の新聞のまま、国会図書館はマイクロフィルムで閲覧し、コピーしています。どちらも「第4版」になっているにもかかわらず、長兄の手記の画像が微妙に異なっています。具体的に言えば、上の画像では「お願ひ致します」と「苦しかった事だろう」の間に空白行があるのに対して、下の画像は「苦しかった事だろう」以下が「お願ひ致します」の行に寄せられていて、全体にコンパクトにまとめられています。

常識的に考えると国会図書館蔵の記事の方が神奈川より時間的に後の版であると考えられ、それは国会図書館版の方が地の文が増えていることでもわかります。そのスペースを捻出するために「苦しかった事だろう」以下を詰めて掲載したという推測も可能です。ただ、いずれにしても、サンケイ新聞による長兄手記の変造がこれだけ明らかに示されている以上、甲斐氏による「もっと早い版には『犯人たるお前に…』の記述があった」という主張は、ある程度の信憑性があるのではないかと思います。

 

津山事件: 同人誌『津山事件の真実』完売御礼

『津山事件の真実(津山三十人殺し)』、完売いたしました。お買い上げいただいた皆様、ありがとうございました。

とらのあな委託分も完売しました。今年の夏コミに受かったらまた増補版か何かを作るかもしれませんが、現在のところ増刷予定はありません。あしからずご了承ください。


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・事件研究所編著『津山事件の真実(津山三十人殺し)』
・伊吹隼人著『狭山事件-46年目の現場と証言』
・葛城明彦著『決戦―豊島一族と太田道灌の闘い』


津山事件: 『津山三十人殺し 最後の真相』

何回も「これが最後」と言った舌の根も乾かないうちにまた津山事件関係ですいません。

これまで長期にわたって津山事件関係のルポを手がけてこられた石川清さんが、『津山三十人殺し 最後の真相』という本を出版するそうです。出版社はミリオン出版です。アオリ文句を見る限り「寺井ゆり子」さんのインタビューが掲載されているようで、もし事実とすればかなりすごいことだと思います。
タイトルが某『最後の証言』に似ているところがちょっと気になりますが(笑)、とりあえず情報だけ。


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・事件研究所編著『津山事件の真実(津山三十人殺し)』
・伊吹隼人著『狭山事件-46年目の現場と証言』


津山事件: 『津山事件の真実』とらのあなで取扱開始

「とらのあな」通販にて『津山事件の真実』の取扱が開始されました。

とらのあな通販『津山事件の真実』ページへ

銀行振込前払い以外の決済方法をご希望の方、当方のような個人ページに個人情報を晒すのはイヤだという方はこちらをご利用ください。

これで津山事件関係のエントリは一段落です。次回からは狭山事件関係をとりあげる予定です。


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・事件研究所編著『津山事件の真実(津山三十人殺し)』
・伊吹隼人著『狭山事件-46年目の現場と証言』


津山事件: 筑波本(新潮文庫版)について

引き続き、津山事件関係で最近判明したことを。

文庫版(新潮文庫ならびに新潮OH!文庫)の『津山三十人殺し』では、単行本(草思社刊)であれだけフィーチャーされていた「雄図海王丸」が全文割愛されているようです。

これは同人誌を印刷した後で、それを読んだ方からご指摘をいただきました。正直なところ、私(本ブログ管理人)は文庫版を読んだことがなかったので把握していませんでした。ご教示ありがとうございました>教えていただいた方

本当に都井睦雄(津山事件の犯人)が「雄図海王丸」を書いたのであれば、単行本版におけるその扱いの大きさからいって、文庫化に際して引用を短縮するにしても多少は残すでしょう。やはり「雄図海王丸」は、単行本にする際の束(ツカ)を増やすために矢野龍渓『浮城物語』を改変して筑波氏が創作したものと考えざるをえません。

ではなぜ筑波氏は改変の元ネタとして『浮城物語』を選んだのか。この先はちょっと陰謀論が入ります。

  1. 矢野龍渓氏が亡くなったのは1931年(昭和6年)
  2. 『津山三十人殺し』(単行本版)初版出版は1981年(昭和56年)
  3. 日本の著作権法における著作権存続期間は、著者の死後50年

これらの3つの事実が偶然の符合であるとは、私(本ブログ管理人)には思えません。
おそらく筑波氏としては、リスク管理の意味合いも込めて著作権が切れた作品を改変の元ネタに選んだのでしょう。あるいは、そこまで深い考えはなく、1981年当時に「矢野龍渓没後50年」といった報道やプチ矢野龍渓ブームがあって、それをたまたま筑波氏が目にしてその知名度を利用しようとしたということなのかもしれません。文庫化する時にはそういった話題も消え去ったので、あっさり全文削除した、と。

いずれにしても、「雄図海王丸」は睦雄ではなく筑波氏が書いたものであることはほぼ間違いないと思います。したがって、筑波本単行本版に掲載されている直筆の「原稿」も睦雄の筆跡ではないと考えます。


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・事件研究所編著『津山事件の真実(津山三十人殺し)』
・伊吹隼人著『狭山事件-46年目の現場と証言』

津山事件: 通信販売について

あけましておめでとうございます
本年もよろしくお願いいたします

冬コミにて発売した同人誌『津山事件の真実(津山三十人殺し)』と、同時に委託販売した伊吹隼人著『狭山事件-46年目の現場と証言』ならびに葛城明彦著『決戦―豊島一族と太田道灌の闘い』につきまして、通信販売告知ページを開設しました。
とりあえずは銀行振込前払いのみの受付となります。

『津山事件の真実』の価格につきましては、刷り部数が少ないためにこのような価格設定になっています。同人誌とはそもそもそういうものですので、あしからずご了承ください。

前払い以外の決済方法をご希望の方、あるいは当方のような個人運営のホームページに個人情報を送るのは怖いという方は、同人誌ショップ「とらのあな」にて委託販売を1月中旬から開始する予定です。もう少々お待ちください。

 

津山事件: お礼

冬コミ無事終了いたしました。

お買い上げならびにブースにご来訪いただいた皆様、誠にありがとうございます。改めてお礼を申し上げます。おかげさまで、予定以上の売上を上げることができました。もし内容についてご指摘等ありましたら、本ブログのコメントか、blog@flowmanagement.jp宛メールにていただけると幸いです(「@」を半角に変更してください)。本ブログのコメントは承認制となっておりますので、公開を希望しない私信の場合には、その旨冒頭にお書きいただければ非公開扱いとさせていただきます。
ご要望の多い通販につきましては現在準備中です。内容決まり次第改めて告知させていただきますので、少々お待ちください。

ここ数ヶ月津山事件の方にかかりっきりでしたが、年が明けてから改めて狭山・下山の方も取り組んでいきたいと考えております。今後とも当ブログをよろしくお願い申し上げます。

それでは、よいお年を。

 

津山事件: 冬コミ告知 その6

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たびたびすいません。今回で本当に告知は最後です。
本が出来上がってきました。感慨深いものがあります。読み返すといろいろ修正したいところもありますが、それはまた次回以降の課題ということで。

以下、今回追加した論考の一部です。

第3章 都井睦雄
小学校入学以前
 都井睦雄の戸籍謄本を「津山事件報告書」から引用しておく。
 戸籍によると睦雄は大正6年(1917年)3月5日に加茂町倉見で生まれたとされている。という言い方をするのは、当時の戸籍の届け出はかなり適当だったようであるからだ。例えば睦雄の父母の死亡年月日も、後で詳しく論ずるが墓石の記載と戸籍の記載に食い違いがある。
 私が個人的に睦雄の出生日に多少の疑義を感じるのは、例の「小学校の入学を1年遅らせた」という話にある。「津山事件報告書」には、小学校の担任教師のコメント一覧が掲載されているが、尋常小学校一年生で睦雄を担任した藤田かや子教諭をはじめ、誰も1年遅れという点に触れていない。また、西加茂尋常高等小学校校長からの公式回答にも「就学が1年遅れた」という記載がない。もし筑波本にあるように祖母が無理に1年就学を遅らせたのであれば特筆されるのではないかと思う。

コミックマーケット79
場所: 東京ビッグサイト: ゆりかもめ「国際展示場正門前」駅またはりんかい線「国際展示場」駅下車
出展日: 12月31日(金)(3日目)10:00~16:00
東Q-50b「事件研究所」

販売物:

  • 『津山事件の真実(津山三十人殺し)』事件研究所編著
    A5版350ページ、販売価格3,900円
    付録: 津山事件報告書(昭和14年、司法省刑事局編著)
  • 『狭山事件-46年目の現場と証言』伊吹隼人著(風早書林)
    販売価格1,000円(委託販売)
  • 『決戦―豊島一族と太田道灌の闘い』葛城明彦著(増補改訂・自費出版版)
    販売価格1,000円(委託販売)