津山事件: 石川清さんと対談

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ワシントンDC(ダレス国際空港)で書いています。

出国直前に、『津山三十人殺し 最後の真相』の著者である石川清さんと対談(というほど大げさなものでもありませんが)させていただきました。様々な情報やご意見を伺うことができて、大変有意義な時間でした。

著書で指摘されていた睦雄とおばやんの関係について、石川さんご自身は「確定ではないと考えている」とおっしゃっていました。しかし、戸籍にも明確に記載されていることであり、ほぼ確定でよいのではないかと思います。逆に、今後津山事件を考える時は「このこと」を前提にする必要があるでしょう。特に、睦雄が事件を起こした動機の考察には影響が大きいと思います。その意味で、今年は津山事件の実証研究元年と言えるかもしれません。
睦雄が「このこと」を知っていたのか、知っていたとするといつ、どのように知ったのか、もかなり重要な論点になると思います。石川さんは著書で明確には知らなかったのではないかとしていましたが、私は知っていたのではないかと考えています。このあたりは今後さらに研究が必要でしょう。

ちなみに、私が墓の記載から推定して修正した睦雄の父の実際の生年を考慮に入れても、石川さんのご指摘は成立します。

私と石川さんの対談は、2月21日発売の雑誌「映画秘宝」4月号に掲載予定です。かなりとりとめもなく話をしてしまったのでどのような形にまとまるか不明ですが、興味がある方はご笑覧いただけると幸いです。

 


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・事件研究所編著『津山事件の真実(津山三十人殺し)』
・伊吹隼人著『狭山事件-46年目の現場と証言』
・葛城明彦著『決戦―豊島一族と太田道灌の闘い』


5 thoughts on “津山事件: 石川清さんと対談”

  1. お疲れ様です。 現在 最後の真相と管理人様の本とほぼ同時進行しながら(見合わせながら)読ませていただいています。  まだ6割位のところですが・・・両方を読み終えてから またコメントをしたいですね、どんどんこの事件の真相(真実)に引きこめられます!! 今後とも御願いいたします。

  2. 「石川清さんと対談」の記事で、意味深なことが記載されていましたが、
    そこまで追求するのはどうか?と感じました。
    このサイトを偶然知ったのは昨年の秋くらいですが、読んでいるうちに
    殺人鬼都井睦雄ではなく、彼がこのような事件を起こした因果関係を
    正確に調べ、客観的な情報を提供するサイトなんだなと思いました。
    このサイトのおかげで、私も30年前にこの事件を知って以来、
    この青年に同情し、せめてお墓参りをさせてもらいたいという念願が
    最近やっと叶えられました。
    このサイトは、語弊があるかもしれませんが、彼を擁護しているようにも
    感じました。
    だから、もうこれ以上は、想像の範疇を出ない内容なら暴露?に近い
    ような内容は書いて欲しくないと思いました。
    津山事件について、多額の自費を投じ、ただただ真実を調べて続けてきた
    管理人さんには、頭が下がる思いです。
    ただ、私は、管理人さんほどの行動力も洞察力もありませんが、
    都井睦雄という青年の気持ちを図り知ることや、彼の一人の人間としての
    生きざまについては、共感・同情・愛情を持っています。
    管理人さんが、客観的に正確に伝えてくださった事には感謝致します。
    石川清さんと対談にあるような、誰にでもあると思いますが人に知られたくない
    ようなことが、もしあるのだとしたら、そこまでは追求しないでほしい、というか
    必要ないのではないかと思うのです。もう充分だと思います。
    あとは、ただ、彼の成仏を心から祈ることで、良いのではないですか?

  3. 完読しました(どちらも)。 年数が年数なので 難(何)とも現実が計り兼ねる所が多分にあるかな~・・・でも この時代の背景や調査状況だと 間違いないのかなと言う部分が大半ではないかと 私は思います。 ありがとう ございます また ー歩 謎解けかな・
    TOMOさんに一言 悲観するようなコメントは悪いとは思いませんが、ブログなど観覧は自由ですが 皆さん共感をもっての観覧・コメントなので 悲観するのであれば 管理人さんの ブログなど彼方が見なければいいのであって 彼方がもう充分だと思うのなら これ以上の参入はしないで欲しいかなと 思います。
     では 今後とも お忙しい中 春の訪れすぐそこまで 管理人様 引き続き体にお気をつけてくださいませ。 

  4. 初めまして。
    私は父から幼少の頃より、 「津山の38人殺し~」 (勝手に人数を増やしてます)と、
    怪談としてこの事件を聞かされてきました。
    父は津山出身で、同じく幼少時からこの事件を聞かされてきたそうです。

    父の祖母が生前語っていたそうですが、事件が警察に発覚した日の朝方に警察が聞き込みやってきて、
    それから何時間もお茶を飲んで縁側に座っていたそうです。

    犯人が猟銃を持って山に立てこもっているので、怖いから現場に行きたくなかったのだろうと言っていました。

    なぜ曾祖母宅へ来たのかは分かりませんが、きっと現場と 近からず遠からず のいい距離にあったからではないかと思います。

    私とは血のつながらない親戚の方が、実は犯人の母方の縁者であったと、ご本人が嫁いできてから50年目の去年、私に初めて教えてくれました。
    やはり今でも犯人の縁者は肩身の狭い気持ちを持っているようです。

    津山の人の気質、津山らしい風習とで、読んでいて懐かしくなりました。
    ありがとうございました。

  5.  最近新しい記事もなく多少寂しい思いです。私はブログの内容をさらに発展させた「津山事件の真実」と捜査報告書をぜひ拝読したいのでいろいろと大変かとは思いますが、ぜひとも増刷について今後の見通しを教えていただければと思います。よろしくお願いします。
     なお筑波昭氏の著作など、関係者の名前が匿名となっていますが、恋文の話、内山某の話など真偽の疑わしいエピソードだと思っても、そのエピソードに出てくる人名は匿名ですと突っぱねられればそれ以上は調べることができません。結局匿名自体が著者の都合のいいように使われている現実を感じます。匿名で「好色」な人物と書かれた場合でも、遺族には自分のおばあちゃんのことだなどとすぐ分かる訳だし、匿名が遺族の保護になっているのかには多少疑問を感じます。
     第一、大きな図書館に行って全国紙の縮刷版を開けば、都井の親族の姓名ばかりか家族の名前まで堂々と記されているのです。図書館へ行けば誰でも読めるのです。現在「怖い噂」に連載されている津山事件報告書の紹介記事でも、記事の中では匿名にしていても、報告書の原紙の写真は堂々と同じ頁に掲載されとており、写真を見れば本名など誰でも知ることができるのです。
     遺族の保護のためという言葉が、現実的に役だっているのか疑問で七十年前の事件なら慎重に扱うなら実名も問題ないと考えています。付録の報告書が特に墨塗りしていないというのは大変な快挙と思っています。

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