こちらのエントリへのコメントで「逮捕前の石川一雄さんの筆跡はないのか」という話をいただき、「早退届そのものに関してはどこかで見た気もするのですが、今思い出せません」と書きましたが、すいません記憶違いでした。
逮捕前の筆跡として報道されたものとして、今回の画像があります。これと勘違いしていました。お詫びして訂正します。
こちらのエントリへのコメントで「逮捕前の石川一雄さんの筆跡はないのか」という話をいただき、「早退届そのものに関してはどこかで見た気もするのですが、今思い出せません」と書きましたが、すいません記憶違いでした。
逮捕前の筆跡として報道されたものとして、今回の画像があります。これと勘違いしていました。お詫びして訂正します。
東京タイムズ記事に関するエントリその2です。今回は、5月7日付のOGに関する記事です。
この記事に関する伊吹さんのコメントは下記の通りです。
一番面白かったのは7日付けのOGに関する記事で、これはどこよりも詳しい内容となっています。
- OGは捜査線上に浮かんでいた
- OG死後、埼玉県警の中刑事部長がOGの遺書を手に記者会見で説明を行った
- OGは婚約者とはしばしば新居でデートするほど仲が良かった
- OGの新居は4月末に完成、5日までには新居の家具を全部運び終わっている
- 新居の建築費用は(OGの)長兄に出してもらった
- 結婚費用に困っており、4月に決まった挙式を5月7日に延期していた
- 事件の日は午後3時頃、新居に寄るのを近所の人が見ている。いつ出たのかは分かっていない
- 死体発見現場付近で自転車のタイヤ跡と地下タビの足跡が発見されており、捜査本部はこれが死体を運ぶ際についたものとみている
- 脅迫状とOGの昭和31・32年度の日記の筆跡には似ている点がかなり認められた
などの記事は他紙では見られないものですし、東京タイムズ記者が相当突っ込んだ取材をしているのは間違いないように思われます。
「(被害者宅)のうら口、台所の窓口に手紙(引用注:脅迫状)がおいてあった」
正月早々に、伊吹隼人さんから「狭山事件に関する東京タイムズの当時の報道が面白い」ということでコピーを送っていただきました。ありがとうございます。読んでみると確かに興味深い記事が多いため、これから何回かに分けてご紹介していきたいと思います。
本日引用したのは、5月4日付の狭山事件発生を報じた第一報です。
埼玉新聞9月11日付記事にて、10日に行われた東京高裁、検察、弁護団の協議の内容の一部が明かされています。それによると、弁護団が求めている証拠を開示するかどうか、検察が10月末までに回答することになったとのことです。
検察は相変わらずかなり渋っているようですが、門野裁判長が「中間報告でもよいから出しなさい」と迫ったとのことで、これで検察が持っている証拠が開示されれば、石川さんの冤罪が証明されることはもちろん、真犯人推理の観点からも大きな前進になるのではないかと思います。
ただし、二審の裁判も、当初は裁判所が石川さんに好意的と言われたにも関わらず無期懲役の判決となりました。まだまだ予断を許さない状況であるとも思います。
埼玉新聞9月10日付記事で、東京高裁の門野博裁判長、検察、弁護団による協議が行われる(行われた?)とのことです。事実調べ、あるいは検察が持っているという膨大な証拠の開示に向けて、一歩前進する可能性があると思われます。
まだまだ予断は許されませんが、しかし最近の足利事件などの流れを見ても、期待はできると思います。
あけおめことよろです。
脅迫状の筆跡に関して、石川さんの裁判において提出された警察側の鑑定書によると、脅迫状と石川さんの筆跡は一致したことになっています。また、最近2ちゃんねるなどで「脅迫状は石川さんの筆跡とそっくりだ」というような話が出ているようです。一応確認しておきたいと思います。
「狭山の風」メルマガによると、狭山事件の容疑者として逮捕され、無期懲役の刑を受けた石川一雄さんが、スイスの国連自由権規約委員会において「日本政府に『証拠開示』をするよう勧告してほしい」という訴えをしたそうです。
石川さんは現在、無期懲役の仮釈放という形で日常生活をしています。刑を終えて自由になっているわけではなく、保護観察下に置かれている上に、今後罰金刑以上の刑罰を受けた場合には無期懲役で刑務所に逆戻りということになります。ご本人の言葉を借りれば「見えない手錠」がついたままの状態ということです。同じ理由でパスポート取得や海外旅行はできないと言われており、石川さんサイドもあきらめていたのですが、今年9月になってパスポート取得が認められ、今回の国連自由権規約委員会への参加という話になったそうです。
これまで何度か触れたように、狭山事件に関して、積み上げると高さ2mにもなる証拠が検察に未開示のまま保管されているとのことで、中には弁護側が何度も開示請求したにも関わらず裁判所と検察が一体となって拒否してきたものもあります。そういった証拠類をすべて開示して欲しいというのが石川さんが今回国連の委員会で訴えたことで、ある意味で日本の司法行政の問題点を浮き彫りにするものです。以前も説明したように、刑札・検察は国民の税金を使って大量の人員を動員し、捜査権を持って証拠集め(時には証拠ねつ造(笑))をしますから、集めた証拠はすべて(弁護側の請求がなくても)開示するのが筋というものでしょう。これに対して弁護側は捜査権も人員も予算もない中で資料集めをしなくてはならないという制約があります。本来は、この証拠集めに関する非対称性を補うのが推定無罪の原則(いわゆる「疑わしきは罰せず」)なのですが、日本においてはそれが守られずにえん罪が生み出され続けているという状況です。
状況はそれとして、このブログ的な本題である狭山事件の真犯人捜しの観点から開示してほしい証拠として、下記のようなものがあります。
事件関係者で、まず最初に「自殺」したのがOGです。OGは、被害者の葬式が行われた5月6日の朝に、農薬を飲んで実家の庭にある空井戸に飛び込んで自殺しました。このOGは、下記のような理由で事件への関与を疑われています。
飛び込んだ井戸は底の方がじめじめしている程度の空井戸でしたが、刑札の公式発表では死因は「溺死」とされました。
毎日新聞昭和38年6月23日付より 被害者の長兄と次姉とぬこ
以下、被害者家族の情報です。生年で(?)がついているのは没年齢や事件当時の年齢などから推定したもので、1年くらいのズレがある可能性がありますがご容赦ください。