その他: コミケC86出展

こちらでの呼び込みを忘れていました。夏コミ出展します。

  • 日時: 2014年8月17日(日) 10:00~16:00 (終了時刻にご注意下さい)
  • 場所: 東京ビッグサイト
  • 配置場所: 東Q-25b
  • サークル名: 事件研究所
  • Webカタログ: こちらをクリックして下さい

新刊として、『狭山事件インタビュー集 速報版』(伊吹隼人)を10部限定で販売します。A4・10P・300円で、被害者宅近所の住人および被害者同期生各1名の証言が収録されています。

それから、下山事件本の第1.5版(増刷版)を出します。ただし、推敲程度で新規の内容はありません。

よろしければお立ち寄りください。


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狭山事件: 旧川越高校入間川分校校舎取り壊し

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狭山医師会立准看護学校(旧川越高校入間川分校)跡地

伊吹隼人さんから、旧川越高校入間川分校跡地=狭山医師会立准看護学校跡地の写真を送っていただきました。

こちらのエントリでも伊吹さんからご指摘をいただいた、「川越高校入間川分校を木造から鉄筋に建て直すにあたって、敷地にかなりの盛り土がされているようだ」という話の盛り土の状態がよくわかります。

いずれにしても、これで事件当時の面影を残す場所は現地からほとんどなくなってしまったことになります。あとは三柱神社くらいでしょうか。


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その他: サーバ停止

ここしばらく、本ブログを置いているサーバが停止しておりました。
単純に、当方(本ブログ管理人)のサーバ代金支払い忘れというミスが原因です。何か込み入った事情があったわけではありませんので、ご安心ください。

復旧まで時間がかかったこと、ならびに、ご心配をお掛けしたことをお詫び申し上げます。


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狭山事件: 現地調査 2014 御礼&川越高校入間川分校跡地消滅

29日の現地調査は、多数の方々にご参加いただいて無事終了しました。ご参加いただいた方々ならびに伊吹さん、ありがとうございました。

私は途中で失礼してしまったので確認しなかったのですが、伊吹さんによると、旧川越高校入間川分校跡地(狭山市医師会立準看護学校跡地)が整地されて建物が跡形もなくなっていたとのことです。当然ながら、唯一当時のものが(移設されたものの)残っていた石造りの正門門柱も撤去されていたそうです。

荒神さま(三柱神社)ももう風前の灯火ですし、伊吹さんによれば第二ガードを通る二車線道路の建造計画も進んでいるとのことで、狭山市駅周辺で事件当時の面影を残す場所はほとんど無くなってしまうことになりそうです。
こうなると、もう現地に行っても当時の写真や地図と照らし合わせないと何もわからないという状態ですね。事件からもう50年以上が経過し、それもやむを得ないというところなのでしょうか。一抹の寂しさを感じます。


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狭山事件: 現地調査 2014 告知

伊吹隼人さん主催にて、下記のとおり現地調査を行います。今回も前回同様、いつもとは多少違ったルートを取る予定(詳細は当日発表します)とのことですので、事件に興味がある方はふるってご参加ください。

  • 開催日:2014年4月29日(火・祝)
  • 集合場所:西武新宿線・入曽駅改札口前(解説員が「調査会」の封筒を持って立っています)
  • 解散場所:(「狭山台南」バス停より狭山市駅行きバスに乗車)西武新宿線・狭山市駅
  • 集合時間:12時(12時15分発のバスに乗車しますので、遅刻厳禁です)
  • 歩行距離:約4.5km 所要時間:約4時間(途中、コンビニ等で休憩あり)
  • 最少催行人員:3名(先着15名まで) 参加費:50円(資料代等実費)
  • 雨天の場合(午後雨天の予報含む):中止(※微妙な場合は当日朝10時までに本ブログにて告知致しますのでご確認ください)
  • コース:佐野屋跡、薬研坂等
  • 歩きやすい服装ならびに靴でご参加ください
  • 終了後には狭山市駅前飲食店にて「意見交換会」を行います(希望者のみ)
  • 政治的、思想的な背景の全く無い調査会ですので、どなたでもお気軽にご参加ください。主として「純粋に事件の内容のみを知りたい、真実が知りたい」、という方々のご参加をお持ち致しております
  • 資料の準備等の都合上、参加をご希望の方は前日までにblog@flowmanagement.jp(間の@を半角に変換してください)宛にメールでご連絡ください。ご本名、住所等はご記入いただかなくて結構です。当日の天候等の関係で実施が危うい場合にはいただいたメールアドレスにご連絡しますので、blog@flowmanagement.jpからメールを受信できるよう(スパムではじかれないよう)設定して下さい。


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津山事件: 『津山三十人殺し 七十六年目の真実』 その1

石川清さんの新刊『津山三十人殺し 七十六年目の真実: 空前絶後の惨劇と抹殺された記録』を入手しました。
1冊Amazonで購入済だったのですが、わざわざ著者の石川さんから献本もいただきました。この場を借りて御礼申し上げます。

石川さんは前著の刊行後も毎年現地取材を続けているとのことで、貝尾の被害者遺族の方々の重い口からも証言を引き出しています。狭山事件の伊吹隼人さんと同様に、その熱意と、何度も現地に足を運んでの取材の成果が現れている本だと思います。津山事件に興味がある方は是非とも一読をお奨めします。

第一章で山口の連続放火殺人事件(「つけびして 煙り喜ぶ 田舎者」という川柳が話題になった、2013年に起きた事件。集落内のいざこざが原因で、近隣の5人を殺害・放火した)と津山事件との類似性について触れているのは、時事問題の話題ということでご愛敬でしょう。第二章以下の分析については、目を見張るものがあります。また、第二章では、拙著『津山事件の真実』とその内容にも触れていただいており、いくつかの点で見解の相違はあるものの、大筋では拙著で展開した筑波本批判に同意していただいています。

個人的に、今回の本の白眉は、第三章と第五章です。従来、「祖母」、姉、睦雄の3人が倉見を離れて小中原(加茂の中心地)→貝尾と移り住んだ理由については謎とされてきましたが、都井家の関係者への取材でその理由が明らかになっています。また、第五章では寺井マツ子の重要性とその証言の不自然さを分析し、衝撃的な仮説を提示しています。

最終章では「残された謎」と題して、これまでの取材でも明らかにできなかった「謎」について書かれています。どれも大変興味深い考察と問題提起で、「雄図海王丸」や阿部定との関係のようなセンセーショナリズムに基づく捏造抜きでも、この事件が奥深く、興味ある事件であることを改めて感じました。

前著『津山三十人殺し 最後の真相』も同じ学研から再刊予定とのことです。現在は古本がプレミアがついている状態なので、嬉しいニュースです。未読の方はこちらも併せて閲覧されることをお奨めします。


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津山事件: 石川清さんの新刊

石川清さんの新刊『津山三十人殺し 七十六年目の真実: 空前絶後の惨劇と抹殺された記録』が、学研パブリッシングから出版されたとのことです。ちょっとまだ入手できていないので、内容についてはまた改めて。


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狭山事件: 『狭山事件 現地インタビュー集 Vol.3』について その1

例によって間が空いてしまって申し訳ないです。

伊吹さんの新刊について、追加のご紹介です。

インタビュー集Vol.3の一人目は、被害者の同期で、I養豚場の向かいに住んでいた方です。この方は、生徒会長であるMくん(PTA会長の息子)の下で被害者と一緒に生徒会副会長を務めており、また、部活も被害者(ソフトボール部)と隣で練習する野球部だったこともあり、かなり親しく話をする仲だったとのことです。インタビューはいろいろと考えさせられる内容です。

  1. 養豚場が始まるまでの経緯
  2. 石川さん、T氏、Iさんなど、養豚場関係の方々に関する思い出
  3. 5月2日朝9時の時点で、近隣周辺には事件の内容が完全に公開されていたこと
  4. 3日朝には、佐野屋で犯人が逃げたことを周辺住民は知っていたこと
  5. 「腹違い」「種違い」に関するほぼ決定的とも言える証言
  6. その他

特に5.の内容に関しては、それまでかなり立ち入った内容まですらすら答えていたこの方が急に口を濁したあたりのリアリティに、読んでいて鳥肌が立ちました。

個人的に、5月2日朝(事件発生翌朝、佐野屋取り逃がしの前)には既にかなり広い範囲の近隣住民が事件について相当詳しく知っていたこと、その後も逐一周辺住民に情報が漏れているあたりから、他の話と併せて、以下のような仮説を妄想したくなります。

  • 実際の真犯人からの身代金要求は5月1日深夜(2日早朝)。警察は当日真犯人を取り逃がした。
  • 2日深夜(3日朝)、警察は「念のため」と称して張り込みを行った。
  • 当日、噂を聞いた野次馬が現地に来た。彼は茶畑の中からやりとりを見守るだけのつもりだったが、被害者姉に話しかけられ、「そこに二人いるじゃねえか」などとからかってしまった。
  • 野次馬は、その後の姉との会話で自分が犯人として疑われていることを知り、「取れないから帰るぞ」と叫び、走って帰った。たまたま警察の配置が無能であったため、取り逃がした。

ただ、これが事実であると、狭山事件においての山場の一つである佐野屋の犯人取り逃がしが単なる野次馬との会話になってしまうので、真相究明にはまた一歩遠くなってしまうわけですが…。


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