伊吹隼人さんのインタビューの続きは、OS3氏です。
OS3氏についてはこちらをご参照ください。
参考までに、伊吹さんがに書いていただいたまとめを掲出しておきます。
※OS3氏=OG新居の2軒隣の家の住民。野間宏氏の『狭山事件』によれば、事件当日OS3氏は隣家のOS2氏と荒神様に出掛け、その途中OS2氏は新居の中にいたOGから「OS2さんですか」と呼び掛けられたという。
OSという同じイニシャルの人が多いため、紛らわしくてすいません。OS2氏とOS3氏は、苗字も違っています。
伊吹隼人さんから、事件関係者について2件のインタビューに成功したとのご報告をいただきました。一気に2つ公開するとコメント欄が混乱しそうなので、まず1件目として、事件の重要関係者である「OG」の遺族に対するインタビューを公開します。
「OG」が何者なのかについては以下をご参照ください。
要するに、事件への関与が疑われながらも事件の2日後に自殺してしまった青年です。OGが事件への関与を疑われる理由はいくつかあり、事件直後に自殺してしまったことがその最大の要因ですが、他にも被害者宅に住み込みで働いたことがあったり、被害者が人を待っていた西武線のガードにほど近い事務所で働いていたり、死体発見現場近くに新居を建築中であったりという事情もあります。
特に新居については、事件当時ほぼ完成していてなおかつ誰も住んでいない状態であり、被害者を拘束し、殺害し、埋めるまでの間保管するには最適の場所となっていました。そのため、本人が事件に直接関与していないにしても、誰かに騙されて殺害場所として新居を使われたのではないか、その騙されたことを悟ったがために自殺したのではないかという推理が(伊吹隼人さんをはじめとして)多くの人になされています。
こちらでの呼び込みを忘れていました。夏コミ出展します。
新刊として、『狭山事件インタビュー集 速報版』(伊吹隼人)を10部限定で販売します。A4・10P・300円で、被害者宅近所の住人および被害者同期生各1名の証言が収録されています。
それから、下山事件本の第1.5版(増刷版)を出します。ただし、推敲程度で新規の内容はありません。
よろしければお立ち寄りください。
本ブログでとりあげている事件に関する同人誌等の通信販売を行っています。詳細はこちらをご参照ください。
29日の現地調査は、多数の方々にご参加いただいて無事終了しました。ご参加いただいた方々ならびに伊吹さん、ありがとうございました。
私は途中で失礼してしまったので確認しなかったのですが、伊吹さんによると、旧川越高校入間川分校跡地(狭山市医師会立準看護学校跡地)が整地されて建物が跡形もなくなっていたとのことです。当然ながら、唯一当時のものが(移設されたものの)残っていた石造りの正門門柱も撤去されていたそうです。
荒神さま(三柱神社)ももう風前の灯火ですし、伊吹さんによれば第二ガードを通る二車線道路の建造計画も進んでいるとのことで、狭山市駅周辺で事件当時の面影を残す場所はほとんど無くなってしまうことになりそうです。
こうなると、もう現地に行っても当時の写真や地図と照らし合わせないと何もわからないという状態ですね。事件からもう50年以上が経過し、それもやむを得ないというところなのでしょうか。一抹の寂しさを感じます。
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伊吹隼人さん主催にて、下記のとおり現地調査を行います。今回も前回同様、いつもとは多少違ったルートを取る予定(詳細は当日発表します)とのことですので、事件に興味がある方はふるってご参加ください。
資料の準備等の都合上、参加をご希望の方は前日までにblog@flowmanagement.jp(間の@を半角に変換してください)宛にメールでご連絡ください。ご本名、住所等はご記入いただかなくて結構です。当日の天候等の関係で実施が危うい場合にはいただいたメールアドレスにご連絡しますので、blog@flowmanagement.jpからメールを受信できるよう(スパムではじかれないよう)設定して下さい。
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石川清さんの新刊『津山三十人殺し 七十六年目の真実: 空前絶後の惨劇と抹殺された記録』を入手しました。
1冊Amazonで購入済だったのですが、わざわざ著者の石川さんから献本もいただきました。この場を借りて御礼申し上げます。
石川さんは前著の刊行後も毎年現地取材を続けているとのことで、貝尾の被害者遺族の方々の重い口からも証言を引き出しています。狭山事件の伊吹隼人さんと同様に、その熱意と、何度も現地に足を運んでの取材の成果が現れている本だと思います。津山事件に興味がある方は是非とも一読をお奨めします。
第一章で山口の連続放火殺人事件(「つけびして 煙り喜ぶ 田舎者」という川柳が話題になった、2013年に起きた事件。集落内のいざこざが原因で、近隣の5人を殺害・放火した)と津山事件との類似性について触れているのは、時事問題の話題ということでご愛敬でしょう。第二章以下の分析については、目を見張るものがあります。また、第二章では、拙著『津山事件の真実』とその内容にも触れていただいており、いくつかの点で見解の相違はあるものの、大筋では拙著で展開した筑波本批判に同意していただいています。
個人的に、今回の本の白眉は、第三章と第五章です。従来、「祖母」、姉、睦雄の3人が倉見を離れて小中原(加茂の中心地)→貝尾と移り住んだ理由については謎とされてきましたが、都井家の関係者への取材でその理由が明らかになっています。また、第五章では寺井マツ子の重要性とその証言の不自然さを分析し、衝撃的な仮説を提示しています。
最終章では「残された謎」と題して、これまでの取材でも明らかにできなかった「謎」について書かれています。どれも大変興味深い考察と問題提起で、「雄図海王丸」や阿部定との関係のようなセンセーショナリズムに基づく捏造抜きでも、この事件が奥深く、興味ある事件であることを改めて感じました。
前著『津山三十人殺し 最後の真相』も同じ学研から再刊予定とのことです。現在は古本がプレミアがついている状態なので、嬉しいニュースです。未読の方はこちらも併せて閲覧されることをお奨めします。
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