Category Archives: 津山事件

その他: 夏コミ告知

夏コミC80にて同人誌等を販売します。

コミックマーケット80
日時: 8月14日(日)10:00~16:00
ブース位置: 東地区 Q-34a
サークル名: 事件研究所
会場: 東京ビッグサイト
東京都江東区有明3-11-1

【新刊】

書名 著者 価格(予定)
狭山事件 現地インタビュー集 Vol.1 伊吹隼人 1,800円
津山事件の真実 増補改訂版 付録:津山事件報告書 事件研究所 3,900円

【旧刊】

書名 著者 価格(予定)
狭山事件 – 46年目の現場と証言(風早書林版) 伊吹隼人 1,000円

価格等は変更になる場合があります。
前回の本をご購入いただいた方向けに「津山事件報告書」を除いた廉価版を作ろうかと思ったのですが、ちょっとリアルのお仕事が忙しくて力尽きているためムリそうです。ご要望が多いようであれば別途で何らかの方策を考えます。
あと、オチたらすいません。

以前にも書いたように、コミケというのは草食系のオタクの方々の祭典なので、特に怖いことはありません。また、3日目は男性向け18禁作品がメインの日ですが、私が出ている東地区は評論関係が中心で、事件や歴史に興味がある方には面白い本が他にも出ています。前回の冬コミでは隣のブースで軍事関係のえらく「濃い」本(例えばホルテンHo229本とか、古代の城塞の建築についてという本)を売っていて、思わず読みたくなりました。

今年の夏コミは、節電の関係もあって例年以上に「暑い」コミケになりそうです。ご来訪いただける方は、水分補給等を含めて充分に体調に気をつけてください。

追記)コミケ後、これらの本の通販を開始する予定です。前回同様、本ブログ上での直接受付と、とらのあなでの委託販売を予定しています。詳細は追ってご連絡しますので少々お待ちください。

 

津山事件: 石川清さんと対談

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ワシントンDC(ダレス国際空港)で書いています。

出国直前に、『津山三十人殺し 最後の真相』の著者である石川清さんと対談(というほど大げさなものでもありませんが)させていただきました。様々な情報やご意見を伺うことができて、大変有意義な時間でした。

著書で指摘されていた睦雄とおばやんの関係について、石川さんご自身は「確定ではないと考えている」とおっしゃっていました。しかし、戸籍にも明確に記載されていることであり、ほぼ確定でよいのではないかと思います。逆に、今後津山事件を考える時は「このこと」を前提にする必要があるでしょう。特に、睦雄が事件を起こした動機の考察には影響が大きいと思います。その意味で、今年は津山事件の実証研究元年と言えるかもしれません。
睦雄が「このこと」を知っていたのか、知っていたとするといつ、どのように知ったのか、もかなり重要な論点になると思います。石川さんは著書で明確には知らなかったのではないかとしていましたが、私は知っていたのではないかと考えています。このあたりは今後さらに研究が必要でしょう。

ちなみに、私が墓の記載から推定して修正した睦雄の父の実際の生年を考慮に入れても、石川さんのご指摘は成立します。

私と石川さんの対談は、2月21日発売の雑誌「映画秘宝」4月号に掲載予定です。かなりとりとめもなく話をしてしまったのでどのような形にまとまるか不明ですが、興味がある方はご笑覧いただけると幸いです。

 


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・事件研究所編著『津山事件の真実(津山三十人殺し)』
・伊吹隼人著『狭山事件-46年目の現場と証言』
・葛城明彦著『決戦―豊島一族と太田道灌の闘い』


津山事件: 同人誌『津山事件の真実』完売御礼

『津山事件の真実(津山三十人殺し)』、完売いたしました。お買い上げいただいた皆様、ありがとうございました。

とらのあな委託分も完売しました。今年の夏コミに受かったらまた増補版か何かを作るかもしれませんが、現在のところ増刷予定はありません。あしからずご了承ください。


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・事件研究所編著『津山事件の真実(津山三十人殺し)』
・伊吹隼人著『狭山事件-46年目の現場と証言』
・葛城明彦著『決戦―豊島一族と太田道灌の闘い』


津山事件: 『津山三十人殺し 最後の真相』

何回も「これが最後」と言った舌の根も乾かないうちにまた津山事件関係ですいません。

これまで長期にわたって津山事件関係のルポを手がけてこられた石川清さんが、『津山三十人殺し 最後の真相』という本を出版するそうです。出版社はミリオン出版です。アオリ文句を見る限り「寺井ゆり子」さんのインタビューが掲載されているようで、もし事実とすればかなりすごいことだと思います。
タイトルが某『最後の証言』に似ているところがちょっと気になりますが(笑)、とりあえず情報だけ。


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・事件研究所編著『津山事件の真実(津山三十人殺し)』
・伊吹隼人著『狭山事件-46年目の現場と証言』


津山事件: 『津山事件の真実』とらのあなで取扱開始

「とらのあな」通販にて『津山事件の真実』の取扱が開始されました。

とらのあな通販『津山事件の真実』ページへ

銀行振込前払い以外の決済方法をご希望の方、当方のような個人ページに個人情報を晒すのはイヤだという方はこちらをご利用ください。

これで津山事件関係のエントリは一段落です。次回からは狭山事件関係をとりあげる予定です。


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・事件研究所編著『津山事件の真実(津山三十人殺し)』
・伊吹隼人著『狭山事件-46年目の現場と証言』


津山事件: 筑波本(新潮文庫版)について

引き続き、津山事件関係で最近判明したことを。

文庫版(新潮文庫ならびに新潮OH!文庫)の『津山三十人殺し』では、単行本(草思社刊)であれだけフィーチャーされていた「雄図海王丸」が全文割愛されているようです。

これは同人誌を印刷した後で、それを読んだ方からご指摘をいただきました。正直なところ、私(本ブログ管理人)は文庫版を読んだことがなかったので把握していませんでした。ご教示ありがとうございました>教えていただいた方

本当に都井睦雄(津山事件の犯人)が「雄図海王丸」を書いたのであれば、単行本版におけるその扱いの大きさからいって、文庫化に際して引用を短縮するにしても多少は残すでしょう。やはり「雄図海王丸」は、単行本にする際の束(ツカ)を増やすために矢野龍渓『浮城物語』を改変して筑波氏が創作したものと考えざるをえません。

ではなぜ筑波氏は改変の元ネタとして『浮城物語』を選んだのか。この先はちょっと陰謀論が入ります。

  1. 矢野龍渓氏が亡くなったのは1931年(昭和6年)
  2. 『津山三十人殺し』(単行本版)初版出版は1981年(昭和56年)
  3. 日本の著作権法における著作権存続期間は、著者の死後50年

これらの3つの事実が偶然の符合であるとは、私(本ブログ管理人)には思えません。
おそらく筑波氏としては、リスク管理の意味合いも込めて著作権が切れた作品を改変の元ネタに選んだのでしょう。あるいは、そこまで深い考えはなく、1981年当時に「矢野龍渓没後50年」といった報道やプチ矢野龍渓ブームがあって、それをたまたま筑波氏が目にしてその知名度を利用しようとしたということなのかもしれません。文庫化する時にはそういった話題も消え去ったので、あっさり全文削除した、と。

いずれにしても、「雄図海王丸」は睦雄ではなく筑波氏が書いたものであることはほぼ間違いないと思います。したがって、筑波本単行本版に掲載されている直筆の「原稿」も睦雄の筆跡ではないと考えます。


通信販売告知ページへ
・事件研究所編著『津山事件の真実(津山三十人殺し)』
・伊吹隼人著『狭山事件-46年目の現場と証言』

津山事件: 通信販売について

あけましておめでとうございます
本年もよろしくお願いいたします

冬コミにて発売した同人誌『津山事件の真実(津山三十人殺し)』と、同時に委託販売した伊吹隼人著『狭山事件-46年目の現場と証言』ならびに葛城明彦著『決戦―豊島一族と太田道灌の闘い』につきまして、通信販売告知ページを開設しました。
とりあえずは銀行振込前払いのみの受付となります。

『津山事件の真実』の価格につきましては、刷り部数が少ないためにこのような価格設定になっています。同人誌とはそもそもそういうものですので、あしからずご了承ください。

前払い以外の決済方法をご希望の方、あるいは当方のような個人運営のホームページに個人情報を送るのは怖いという方は、同人誌ショップ「とらのあな」にて委託販売を1月中旬から開始する予定です。もう少々お待ちください。

 

津山事件: お礼

冬コミ無事終了いたしました。

お買い上げならびにブースにご来訪いただいた皆様、誠にありがとうございます。改めてお礼を申し上げます。おかげさまで、予定以上の売上を上げることができました。もし内容についてご指摘等ありましたら、本ブログのコメントか、blog@flowmanagement.jp宛メールにていただけると幸いです(「@」を半角に変更してください)。本ブログのコメントは承認制となっておりますので、公開を希望しない私信の場合には、その旨冒頭にお書きいただければ非公開扱いとさせていただきます。
ご要望の多い通販につきましては現在準備中です。内容決まり次第改めて告知させていただきますので、少々お待ちください。

ここ数ヶ月津山事件の方にかかりっきりでしたが、年が明けてから改めて狭山・下山の方も取り組んでいきたいと考えております。今後とも当ブログをよろしくお願い申し上げます。

それでは、よいお年を。

 

津山事件: 冬コミ告知 その6

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たびたびすいません。今回で本当に告知は最後です。
本が出来上がってきました。感慨深いものがあります。読み返すといろいろ修正したいところもありますが、それはまた次回以降の課題ということで。

以下、今回追加した論考の一部です。

第3章 都井睦雄
小学校入学以前
 都井睦雄の戸籍謄本を「津山事件報告書」から引用しておく。
 戸籍によると睦雄は大正6年(1917年)3月5日に加茂町倉見で生まれたとされている。という言い方をするのは、当時の戸籍の届け出はかなり適当だったようであるからだ。例えば睦雄の父母の死亡年月日も、後で詳しく論ずるが墓石の記載と戸籍の記載に食い違いがある。
 私が個人的に睦雄の出生日に多少の疑義を感じるのは、例の「小学校の入学を1年遅らせた」という話にある。「津山事件報告書」には、小学校の担任教師のコメント一覧が掲載されているが、尋常小学校一年生で睦雄を担任した藤田かや子教諭をはじめ、誰も1年遅れという点に触れていない。また、西加茂尋常高等小学校校長からの公式回答にも「就学が1年遅れた」という記載がない。もし筑波本にあるように祖母が無理に1年就学を遅らせたのであれば特筆されるのではないかと思う。

コミックマーケット79
場所: 東京ビッグサイト: ゆりかもめ「国際展示場正門前」駅またはりんかい線「国際展示場」駅下車
出展日: 12月31日(金)(3日目)10:00~16:00
東Q-50b「事件研究所」

販売物:

  • 『津山事件の真実(津山三十人殺し)』事件研究所編著
    A5版350ページ、販売価格3,900円
    付録: 津山事件報告書(昭和14年、司法省刑事局編著)
  • 『狭山事件-46年目の現場と証言』伊吹隼人著(風早書林)
    販売価格1,000円(委託販売)
  • 『決戦―豊島一族と太田道灌の闘い』葛城明彦著(増補改訂・自費出版版)
    販売価格1,000円(委託販売)

津山事件: 冬コミ告知 その5

ようやく脱稿しました。何とか間に合いそうです。最終的に全350ページになります。うち、付録である津山事件報告書の方が240ページ以上を占めています(笑)。

同じブースにて、下記の2点を受託販売します。

  • 伊吹隼人著: 狭山事件-46年目の現場と証言(風早書林)
  • 葛城明彦著: 決戦―豊島一族と太田道灌の闘い(自費出版版)

前者は言わずとしれた「伊吹本」の旧版です。新刊(社会評論社版)の方が増補された部分がありますので、今から新規で買うのであればもちろん新刊の方をオススメしますが、まあコレクターズアイテムということで。後者はそのつながりでご紹介をいただいた、同じ出版社(風早書林)から出ていた別の著者の本の、自費出版版です。Amazonなどでもかなり評価が高いようなので、歴史に興味がある方は是非ご確認ください。いずれも特別価格1000円にて販売予定です。

念のため、最終告知です。
コミックマーケット79
場所: 東京ビッグサイト: ゆりかもめ「国際展示場正門前」駅またはりんかい線「国際展示場」駅下車
出展日: 12月31日(金)(3日目)10:00~16:00
東Q-50b「事件研究所」

『津山事件の真実(津山三十人殺し)』
A5版350ページ、販売価格3,900円
付録: 津山事件報告書(昭和14年、司法省刑事局編著)

コメントの方でご質問をいただいた通販に関しては、現在検討中です。決まり次第告知します。いずれにしても年明け以降で、かなり時間がかかるかもしれませんので、あらかじめご了承ください。