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狭山事件: 現地調査終了と川越高校入間川分校校舎の盛り土について

4月30日の現地調査は無事終了しました。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

現地調査の際に伊吹隼人さんから、「入間川分校は、旧木造校舎を鉄筋コンクリート校舎に建て替える際に、3~4mほど盛り土がされているようだ」というご指摘をいただきました。確かに木造校舎の写真と現在の写真を見比べてみると、木造時代には向こう側にある公民館とほぼ同じ高さに校舎があるのに対して、現在はかなり大きな段差があります。

bunkou木造時代の分校校舎

現在のほぼ同じ位置からの撮影

この写真を見比べると、木造時代には向こう側に見える公会堂と分校校舎がほぼ同じ高さにあり、道路からかなり下がった位置にあったのに対して、現在は公会堂よりかなり高い位置で、東道路とほぼ同じ高さに分校校舎(現在の准看護学校校舎)があります。

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狭山事件: NTさん証言 その2

弘済出版社 総合時刻表 昭和38年5月号

『現地からの報告』 の中で「狭山市民の会」は、被害者は2時35分の授業終了後すぐに出ていって戻ってきていないと結論づけています。そして、NTさんによる、「被害者は3時23分に学校を出ていった」という証言は、実際には1時間前の話だったものを警察に脅されて1時間ずらしていたのではないかと推測しています。しかし、それはありえません。

なぜなら、この当時の入間川駅(現在の狭山市駅、昭和54年改称)には、昼間は1時間に2本(30分に1本)しか電車がなかったからです。

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狭山事件: 現地調査会のお知らせ2012

下記にて狭山事件現地調査会を行います。伊吹隼人さんの説明で事件現場を確認できる機会ですので、ご興味のある方は是非ともご参加ください。私(本ブログ管理人)も参加させていただく予定です。

  • 平成24年4月30日(月・祝)
  • 集合場所:西武新宿線狭山市駅改札口(解説員が「調査会」の封筒を持って立っています)
  • 集合時間:14時10分 出発時間:14時15分 (特急「小江戸15号」到着を待って出発します)
  • 歩行距離:約3km 所要時間:約3時間
  • 最少催行人員:3名(先着15名まで) 参加費:100円(資料代、他)
  • 雨天の場合(午後雨天の予報含む):中止

※終了後には駅前飲食店にて「意見交換会」を行います(希望者のみ)。

コース:狭山市駅~被害者通学路~旧入間川駅跡~荷小屋跡~西武通運跡~死体第一発見者宅~入間川分校跡~狭山郵便局跡~小沢毛糸店跡~東中学校跡~第一ガード~第二ガード~X字路~荒神様~OG新居跡~Wさん宅~殺害現場跡(確定判決による)~芋穴跡~死体発見現場~荒縄盗難地点~スコップ発見現場~IT宅跡、石川さん宅跡付近(※事務所には立ち寄りません)~白山神社~狭山市駅

参加ご希望の方は、お1人様1回、コメント欄にお名前(HNで結構です)および「参加希望」とだけお書きください(配布資料準備のため)。
本名・連絡先等のご通知は一切不要です。政治・思想的な背景は皆無の調査会なのでどうぞお気軽にご参加ください。主として「純粋に、狭山事件の内容・真相のみを知りたい」という方々のご参加をお待ち致しております。

管理人注1: コメントで参加表明をするのに気が引けるという方は、メールでblog@flowmanagement.jp(間の@を半角に変換してください)宛にご連絡ください。こちらも捨てアドで結構です。
管理人注2: 当日の天候が微妙な場合にはこちらのブログ上でも開催/中止のご連絡をさせていただきますので、ご確認ください


本ブログでとりあげている事件に関する同人誌等の通信販売を行っています。詳細はこちらをご参照ください。また、とらのあな通販もご利用ください。


 

狭山事件: NTさん証言

前回までの考察の中でとりあげてきた、被害者のクラスメートであるNTさんの、「被害者は3時23分に出て行った」という証言の原文を念のため確認しておきます。

この証言は、昭和38年11月18日の一審第六回公判でのものなので、証言者の記憶もまだ生々しかったものと思います。元の公判調書に誤字・脱字も多いのですが、基本的にそのまま再現していきます。あまりにもあからさまな誤字・脱字には(ママ)をつけておきます。

長くなりますが、要約してニュアンスを失ってもいけないので、全文引用します。

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狭山事件: 『現地からの報告』 その5

これまで何回かに分けて川越高校入間川分校の校舎と自転車置場の場所を論じたのは、実は、私がこの証言を読んで感じた違和感についてご説明するためでした。
その違和感とは、要するに、「被害者がいったん学校に戻ってきた時に、自転車置場に自転車を戻すのはめんどくさくないか?」ということです。

上記リンク先の証言が確かだとすると、被害者が午後2:35の授業終了後、HR(ホームルーム)を待たずに自転車をころがしながら教室前を通って学校を出ていったことは明らかです。他方で、裁判でも証言したNTさん証言により、被害者が午後3:23に同様に自転車をころがしながら教室前を通って学校を出て行ったことも明らかです。この2つの「明らか」な証言の整合性を取るには、これまで何度かご説明しているように、また、伊吹隼人さんにも何度かコメントで言及していただいているように、「被害者は、2時半すぎに教室を出たがいったん戻ってきて、3時半に再度教室を出た」というのが最も合理的な説明となります。

しかしよく考えると、いったん戻ってきた時にわざわざ自転車置場へ自転車を戻すのは結構めんどうです。

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狭山事件: 『現地からの報告』 その4

こちらのエントリでご紹介した、『狭山事件・現地からの報告』 たいまつ社の内容についての続きです。
この証言は、「(被害者)が2時35分の授業終了後すぐに教室を出て行った」という証言を補強するものです。すでに伊吹隼人さんのコメントでも言及していただいていますが、念のため記事で確認してみます。

埼玉新聞昭和38年5月4日付

埼玉新聞昭和38年5月24日付

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狭山事件: 『現地からの報告』 その2

『狭山事件・現地からの報告』 たいまつ社

『現地からの報告』本の内容に関しての続きです。

「同級生のひとり」による、以下のような証言が紹介されています。

当日、(被害者)さんは一番先に教室を出て帰って行ったように思う。私たちはまだみんな教室に残っていて、二、三のグループにかたまっておしゃべりをしていたような気がする。(被害者)さんが教室を出て、自転車置場から自転車をころがしてきて、教室の窓の外を通った時、窓越しに誰かと話をしていた。その人が「もう帰っちゃうの」と聞いたら、(被害者)さんが「うん、もう帰るのよ」と答えていたのを、今でも憶えている。

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狭山事件: 『現地からの報告』 その1


『狭山事件・現地からの報告』 たいまつ社

伊吹隼人さんから、1970年代に「狭山市民の会」が現地でかなり突っ込んだ取材、特に、関係者に対する聞き取り調査をしていたとの情報をいただきました。今回の画像は、その「狭山市民の会」(無実の石川一雄さんをとりもどそう狭山市民の会)が編著者となっている本からの引用です。

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