Monthly Archives: 3月 2008

狭山事件: OTくんの目撃証言 その5

S自転車店S自転車店(当時)。現在はバイク屋さん

OTくんが被害者と会ったと証言したS自転車店です。現在はバイク屋さんになっています。これも先日現地を訪問した際(2008年3月25日)に撮影したものです。

Read more… →

津山事件: 都井睦雄の写真

都井睦雄 Mutsuo Toi『津山三十人殺し』より

都井睦雄 Mutsuo Toi大阪朝日新聞 昭和13年5月22日付

今回のエントリはサービスです。どうも、うちのサイトに「津山事件 写真」あるいは「都井睦雄 写真」で検索して来訪している方が多いようなので、並べて置いておきます。

Read more… →

狭山事件: OTくんの目撃証言 その4

『狭山事件を推理する』『狭山事件を推理する』

『狭山事件を推理する』から、OTくん(引用部分では「福富孝」という仮名になっています)の証言に関する部分です。この部分で、

○時二十分ころ給食を終えて帰宅し、再び学校へ行き一時間位遊んで帰宅し、東中に出かける途中で(被害者)に出会い、東中で試合の見物をした。

東中での試合が終わった後、テニスの試合を見に西中に行くとそのうち雨が強く降ってきた

というOTくんの話が出ています。ところが、困ったことに、OTくんの証言のうち、この内容が出ている資料は今のところ『狭山事件を推理する』しか見あたりません。長兄の手記の件などもあり、この本に出てくる話を鵜呑みにするのもちょっと危険な感じがあるので、この辺は是非とも裏がほしいところです。もし上記内容が他の資料にも掲載されているのをご存じの方がいらっしゃればご教示下さい。

Read more… →

その他: StatTraq日本語版の検索語句文字化け

最初にお断りしておくと、今回のエントリは本ブログのテーマである「事件」とは全く関係ありません。ただ、同じようなことで悩んでいる方もいるのではないかと思い、自分の備忘録の意味もこめて記録しておきます。

Read more… →

狭山事件: 狭山市駅前の再開発

狭山市駅西口狭山市駅西口(2008年2月8日撮影)

狭山市駅西口2「すずや」(薬屋の向こう側):まだ営業している模様(2008年2月8日時点)

狭山市駅 駅ビル狭山市駅東口駅ビル(2008年3月20日で閉鎖)

現在、狭山市駅周辺の再開発が進んでいて、石川さんが「自白」の中で牛乳とアイスクリームを買ったことになっていた「すずや」周辺を含めた西口一帯は完全に作り替えられるようです。 また、東口の駅ビルもいったん閉鎖して、駅自体を東西自由通路がついた高架駅に作り替えるとのこと。詳しくは狭山市の西口開発整備事業HPに掲載されています。

既に狭山市駅西口から中央図書館・狭山准看護学校(旧川越高校入間川分校)へ行く道の両側にある商店はほとんどが閉店しており、一部では工事も始まっていて、おそらく今年(2008年)中には事件当時の面影が全くなくなってしまうものと思われます。事件に興味があって現地を訪問されたいという方は、早めに行かれた方がいいかもしれません。

狭山事件: OTくんの目撃証言 その3

毎日新聞 昭和38年5月8日付朝刊毎日新聞 昭和38年5月8日付朝刊

OTくんの目撃証言続報です。
刑札の発表によれば、時間が合わないのでOTくんの証言の「信頼性は低い」で片付けられています。しかし、先のエントリで「女性自身」誌にOT君が告白している状況などから考えると、目撃したこと自体を否定することは行き過ぎなのではないかとも思います。以下、状況を検証します。

Read more… →

狭山事件: OTくんの目撃証言 その2

毎日新聞 昭和38年5月6日付夕刊毎日新聞 昭和38年5月6日付夕刊

OTくんの証言に関する当初の報道です。OTくん自身の証言は下記の通りです。

  1. S自転車店近くで被害者がうつむきかげんに自転車に乗っているのを見た
  2. そのとき、OTくんは午後1時から西中学で開かれている「学徒総合体育大会」の応援に行く途中だった。(斜体部は原文ママ)

まず、OTくんが目撃した被害者は自転車に乗っていたということは特筆に値するでしょう。同じように3時前後に被害者を目撃したと証言しているA先生は自転車に気がつかなかったと言っていますので、その点で矛盾していることになります。

Read more… →

狭山事件: OTくんの目撃証言 その1

女性自身 昭和38年6月24日号女性自身 昭和38年6月24日号

今回の記事の主人公は、以前から話題に上っているOTくんです。

たしかにYさんとすれちがった。別に言葉はかわさなかったが、同窓の一年先輩だった彼女を見あやまるはずがありますか、と彼はいう

彼女はもちろん、彼もふだんは通ったことのない“沢の道”で、あの日以外に出会ったなんて絶対考えられない

OTくんは5月3日に級友に「沢の道で被害者を見た」と言っていて、5日に刑札に届け出たものの、時間が合わないことで責め立てられた結果、7日には「勘違い」ということで撤回しています。しかし、一応撤回した後も上記のように当日被害者を見たことは間違いではないと主張しています。「気は弱いけど頭はいいし、ぜったいにウソなんかつけるやつじゃない」というクラスメートの評価(「五十人の級友の一致した意見」と断言してますが、本当に50人全員に取材したんでしょうか(笑))や、写真を見た感じでもマジメな中学生という感じで、事件直後に届け出ていることもありその証言には一定の信憑性があるのではないかと思います。

追記:前々回のエントリで事実誤認がありました。詳細についてはお手数ですがコメントをご参照ください。

狭山事件: 「プロファイリングで解く重大事件」 その5

「実話ナックルズ」2008年4月号の「ミステリーの交差点」で、苫米地氏のプロファイリング最終章として本橋信宏氏が記事を書いています。記事(テキスト)のほぼ3/4は帝銀事件関係で、狭山事件については先月の記事の反芻と時代背景の説明程度でそれほど目新しい視点は提供されていません。一応ご参考まで。