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下山事件: 「秋谷鑑定」 その2 4.5ccって…

「下山事件全研究」より。下山総裁を轢断したD51-651「下山事件全研究」より。下山総裁を轢断したD51-651

文藝春秋 昭和48年8月号文藝春秋 昭和48年8月号

「文春秋谷鑑定」で最もわかりやすい疑問点が、「蒸気機関車であるD51の下面にはどれほどの油が存在するか?」 という点です。

「文春秋谷鑑定」では、「車輛底部のあらゆる個所を拭いて得た油量」が「4.5cc」と傍点付きで強調されて明記されています。この「4.5cc」という数値は、左上でも「轢断車でつき得る車輛油はD51-651の車底から採取した量4.5ccで判る通り、すこぶる微量である」と再度強調されていることから、ミスプリや勘違いではなく、この「文春秋谷鑑定」の著者(前回書いたようにこの「文春秋谷鑑定」自体がかなり怪しいので、あえて「秋谷教授」と書きません)が本当に4.5ccと考えていたことがわかります。

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下山事件: 「秋谷鑑定」 その1

文藝春秋 昭和48年8月号文藝春秋 昭和48年8月号

下山事件の自殺・他殺論争において、重要な論点の一つとなっているのが「秋谷鑑定」です。他殺説論者が「物的証拠」として持ち出すことが多い「下山油」「緑色の色素」の詳細は大抵この論文(?)を論拠にしています。

この「秋谷鑑定」とは、事件当時東京大学裁判化学主任教授だった秋谷七郎氏の「鑑定書」とされているものです。しかし、実際には、下山事件は裁判にはなっていませんので、検察が秋谷教授に依頼して提出してもらったという「秋谷鑑定」は一般には公表されていません。では、現在下山事件論争において「秋谷鑑定」とされているものは何かというと、文藝春秋(週刊じゃなくて月刊の方)の昭和48年8月号に「機密文書 下山事件捜査報告」として掲載された物を指しています。(もし「そうじゃない。秋谷教授が検察に提出した鑑定書が存在する」という方がいらっしゃれば、是非ともご教示下さい)
2008年9月1日注記: 昭和39年6月26日の衆議院法務委員会に資料として秋谷教授が提出した鑑定書が提出されており、その内容が『資料・下山事件』に掲載されていました。詳しくはこちらのエントリをご参照ください。

ところが、この文藝春秋に掲載された「秋谷鑑定」(以下「文春秋谷鑑定」と呼びます)には、あまりにも疑問点が多いのです。

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下山事件

下山総裁47歳下山定則国鉄総裁47歳

あちこち話が飛んで恐縮ですが、本日からしばらく下山事件関係を。

下山事件の詳細については例によってhttp://www.alpha-net.ne.jp/users2/knight9/simoyama.htmを参照してください。要するに、昭和24年7月6日午前0時過ぎに、発足したばかりの日本国有鉄道初代総裁である下山定則氏が「轢断された死体」として発見されたという事件です。

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