『津山事件の真実(津山三十人殺し)』、完売いたしました。お買い上げいただいた皆様、ありがとうございました。
とらのあな委託分も完売しました。今年の夏コミに受かったらまた増補版か何かを作るかもしれませんが、現在のところ増刷予定はありません。あしからずご了承ください。
通信販売告知ページへ
・事件研究所編著『津山事件の真実(津山三十人殺し)』
・伊吹隼人著『狭山事件-46年目の現場と証言』
・葛城明彦著『決戦―豊島一族と太田道灌の闘い』
『津山事件の真実(津山三十人殺し)』、完売いたしました。お買い上げいただいた皆様、ありがとうございました。
とらのあな委託分も完売しました。今年の夏コミに受かったらまた増補版か何かを作るかもしれませんが、現在のところ増刷予定はありません。あしからずご了承ください。
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・事件研究所編著『津山事件の真実(津山三十人殺し)』
・伊吹隼人著『狭山事件-46年目の現場と証言』
・葛城明彦著『決戦―豊島一族と太田道灌の闘い』
何回も「これが最後」と言った舌の根も乾かないうちにまた津山事件関係ですいません。
これまで長期にわたって津山事件関係のルポを手がけてこられた石川清さんが、『津山三十人殺し 最後の真相』という本を出版するそうです。出版社はミリオン出版です。アオリ文句を見る限り「寺井ゆり子」さんのインタビューが掲載されているようで、もし事実とすればかなりすごいことだと思います。
タイトルが某『最後の証言』に似ているところがちょっと気になりますが(笑)、とりあえず情報だけ。
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・伊吹隼人著『狭山事件-46年目の現場と証言』
「とらのあな」通販にて『津山事件の真実』の取扱が開始されました。
銀行振込前払い以外の決済方法をご希望の方、当方のような個人ページに個人情報を晒すのはイヤだという方はこちらをご利用ください。
これで津山事件関係のエントリは一段落です。次回からは狭山事件関係をとりあげる予定です。
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・事件研究所編著『津山事件の真実(津山三十人殺し)』
・伊吹隼人著『狭山事件-46年目の現場と証言』
引き続き、津山事件関係で最近判明したことを。
文庫版(新潮文庫ならびに新潮OH!文庫)の『津山三十人殺し』では、単行本(草思社刊)であれだけフィーチャーされていた「雄図海王丸」が全文割愛されているようです。
これは同人誌を印刷した後で、それを読んだ方からご指摘をいただきました。正直なところ、私(本ブログ管理人)は文庫版を読んだことがなかったので把握していませんでした。ご教示ありがとうございました>教えていただいた方
本当に都井睦雄(津山事件の犯人)が「雄図海王丸」を書いたのであれば、単行本版におけるその扱いの大きさからいって、文庫化に際して引用を短縮するにしても多少は残すでしょう。やはり「雄図海王丸」は、単行本にする際の束(ツカ)を増やすために矢野龍渓『浮城物語』を改変して筑波氏が創作したものと考えざるをえません。
ではなぜ筑波氏は改変の元ネタとして『浮城物語』を選んだのか。この先はちょっと陰謀論が入ります。
これらの3つの事実が偶然の符合であるとは、私(本ブログ管理人)には思えません。
おそらく筑波氏としては、リスク管理の意味合いも込めて著作権が切れた作品を改変の元ネタに選んだのでしょう。あるいは、そこまで深い考えはなく、1981年当時に「矢野龍渓没後50年」といった報道やプチ矢野龍渓ブームがあって、それをたまたま筑波氏が目にしてその知名度を利用しようとしたということなのかもしれません。文庫化する時にはそういった話題も消え去ったので、あっさり全文削除した、と。
いずれにしても、「雄図海王丸」は睦雄ではなく筑波氏が書いたものであることはほぼ間違いないと思います。したがって、筑波本単行本版に掲載されている直筆の「原稿」も睦雄の筆跡ではないと考えます。
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・事件研究所編著『津山事件の真実(津山三十人殺し)』
・伊吹隼人著『狭山事件-46年目の現場と証言』
あけましておめでとうございます
本年もよろしくお願いいたします
冬コミにて発売した同人誌『津山事件の真実(津山三十人殺し)』と、同時に委託販売した伊吹隼人著『狭山事件-46年目の現場と証言』ならびに葛城明彦著『決戦―豊島一族と太田道灌の闘い』につきまして、通信販売告知ページを開設しました。
とりあえずは銀行振込前払いのみの受付となります。
『津山事件の真実』の価格につきましては、刷り部数が少ないためにこのような価格設定になっています。同人誌とはそもそもそういうものですので、あしからずご了承ください。
前払い以外の決済方法をご希望の方、あるいは当方のような個人運営のホームページに個人情報を送るのは怖いという方は、同人誌ショップ「とらのあな」にて委託販売を1月中旬から開始する予定です。もう少々お待ちください。
冬コミ無事終了いたしました。
お買い上げならびにブースにご来訪いただいた皆様、誠にありがとうございます。改めてお礼を申し上げます。おかげさまで、予定以上の売上を上げることができました。もし内容についてご指摘等ありましたら、本ブログのコメントか、blog@flowmanagement.jp宛メールにていただけると幸いです(「@」を半角に変更してください)。本ブログのコメントは承認制となっておりますので、公開を希望しない私信の場合には、その旨冒頭にお書きいただければ非公開扱いとさせていただきます。
ご要望の多い通販につきましては現在準備中です。内容決まり次第改めて告知させていただきますので、少々お待ちください。
ここ数ヶ月津山事件の方にかかりっきりでしたが、年が明けてから改めて狭山・下山の方も取り組んでいきたいと考えております。今後とも当ブログをよろしくお願い申し上げます。
それでは、よいお年を。
たびたびすいません。今回で本当に告知は最後です。
本が出来上がってきました。感慨深いものがあります。読み返すといろいろ修正したいところもありますが、それはまた次回以降の課題ということで。
以下、今回追加した論考の一部です。
第3章 都井睦雄
小学校入学以前
都井睦雄の戸籍謄本を「津山事件報告書」から引用しておく。
戸籍によると睦雄は大正6年(1917年)3月5日に加茂町倉見で生まれたとされている。という言い方をするのは、当時の戸籍の届け出はかなり適当だったようであるからだ。例えば睦雄の父母の死亡年月日も、後で詳しく論ずるが墓石の記載と戸籍の記載に食い違いがある。
私が個人的に睦雄の出生日に多少の疑義を感じるのは、例の「小学校の入学を1年遅らせた」という話にある。「津山事件報告書」には、小学校の担任教師のコメント一覧が掲載されているが、尋常小学校一年生で睦雄を担任した藤田かや子教諭をはじめ、誰も1年遅れという点に触れていない。また、西加茂尋常高等小学校校長からの公式回答にも「就学が1年遅れた」という記載がない。もし筑波本にあるように祖母が無理に1年就学を遅らせたのであれば特筆されるのではないかと思う。
コミックマーケット79
場所: 東京ビッグサイト: ゆりかもめ「国際展示場正門前」駅またはりんかい線「国際展示場」駅下車
出展日: 12月31日(金)(3日目)10:00~16:00
東Q-50b「事件研究所」
販売物:
ようやく脱稿しました。何とか間に合いそうです。最終的に全350ページになります。うち、付録である津山事件報告書の方が240ページ以上を占めています(笑)。
同じブースにて、下記の2点を受託販売します。
前者は言わずとしれた「伊吹本」の旧版です。新刊(社会評論社版)の方が増補された部分がありますので、今から新規で買うのであればもちろん新刊の方をオススメしますが、まあコレクターズアイテムということで。後者はそのつながりでご紹介をいただいた、同じ出版社(風早書林)から出ていた別の著者の本の、自費出版版です。Amazonなどでもかなり評価が高いようなので、歴史に興味がある方は是非ご確認ください。いずれも特別価格1000円にて販売予定です。
念のため、最終告知です。
コミックマーケット79
場所: 東京ビッグサイト: ゆりかもめ「国際展示場正門前」駅またはりんかい線「国際展示場」駅下車
出展日: 12月31日(金)(3日目)10:00~16:00
東Q-50b「事件研究所」
『津山事件の真実(津山三十人殺し)』
A5版350ページ、販売価格3,900円
付録: 津山事件報告書(昭和14年、司法省刑事局編著)
コメントの方でご質問をいただいた通販に関しては、現在検討中です。決まり次第告知します。いずれにしても年明け以降で、かなり時間がかかるかもしれませんので、あらかじめご了承ください。
相変わらず原稿書いてます。本にしようと思って原稿を書くのはなかなか難しいものですね。
冬コミについて告知です。
コミックマーケット79
場所: 東京ビッグサイト: ゆりかもめ「国際展示場正門前」駅またはりんかい線「国際展示場」駅下車
出展日: 12月31日(金)(3日目)10:00~16:00
東Q-50b「事件研究所」
津山事件本を販売します。
A5版300ページ程度(予定)、予定価格3,900円
付録: 津山事件報告書(昭和14年、司法省刑事局編著)
当日は委託販売も行う予定です。委託販売本については後ほど告知します。
コミケにいらっしゃったことがない方へ: 大変混み合う場所ですが、礼儀正しいオタクの方々の集まりなので、基本的に怖いことや危ないことはありません。ただ、当日(3日目)は男性向けエロ系同人誌が中心です。そういう方面に免疫がない方は心の準備をお願いします。時間帯によって入場制限もあるため、いらっしゃる場合には充分な時間的余裕を持っておいでください。
こちらの記事で戦前の銃規制について書きましたが、もっと詳しい記載が『津山事件報告書』の守谷芳検事の論文にありましたので、いろいろな方面で参考になるのではないかと思い、引用しておきます。
猟銃が拳銃短銃等と共に銃砲火薬類取締法に所謂非軍用鉄砲の一種であることは同法の解釈上疑がない。然るに同法施行規則は拳銃短銃仕込銃等に就てのみ厳格な規定を設けているが猟銃に就ては何等規定する処がない。従って之が授受運搬等に就ては何等の制限がない。鉄砲火薬商は何人に対しても何等の手続も警戒もなさずに猟銃を譲渡する。而して警察の許可があれば勿論のことだが狩猟期間中狩猟免許証の提示さえあれば、雷管付薬莢は二千発まで、弾丸に使用する火薬は一回に一貫三百匁以内(四、八七五瓩)を自由に販売し得る実情にある。(中略)此の一回の制限量は裕に実弾千発を発射することができる。而して本件犯行に使用された弾丸の鉛の如きは単なる鉛塊であって何等警察取締の対象でない。之を要するに猟銃に対する警察取締は、狩猟免許を為すに際し相当厳重な身許調査を為すこと及一狩猟期間中に於ける使用残火薬は警察官を臨検検査せしむるに止る様であるが之のみを以ては甚不十分であると思う。
銃砲火薬類取締法自体を読む限りでは製造・販売業者のみを対象とするように読めましたが、施行規則の方で拳銃や短銃に関しては個人の購入・所持などにも規定があったようです。しかし、いずれにしても猟銃や、弾丸・薬莢の購入・所持はほとんど野放しで、身分証明書の呈示すら求められませんでした。火薬も、狩猟免許さえ持っていれば1回に5kg近くも普通に購入できたとのことで、戦前の日本で手製爆弾や手製の火砲によるテロ事件が起きなかったのはなぜか、逆に疑問になるくらいです。
守谷検事はこの点について「私は現在の爆発物取締罰則、銃砲火薬類取締法に基く諸法令並狩猟法等では甚不十分で可及的速に猟銃及之に使用する火薬に就て相当厳重な取締規定を制定すべきだと考える」と述べています。
その後、戦前にそのような銃器所持規定の厳格化が行われたかどうか、私(本ブログ管理人)は法学の専門家でないので存じ上げません。ただ、この文章が書かれた1939年(昭和14年)は既に日中戦争が本格化しており、その後中学校でも三八式歩兵銃を使用した軍事教練が課されていくようになっていく時代状況の中では、そのような厳格化は行われなかったのではないかと思います。
いずれにしても、1938年(昭和13年)3月の警察による手入れでいったん銃や火薬、狩猟免許まで取り上げられた後、5月の事件までの2ヶ月程度で睦雄が再武装を完了できた背景には、戦前の日本における銃規制がかなり緩かったことが影響していることは間違いないでしょう。