コミケにおいでいただいた方々、お買い上げいただいた方々、誠にありがとうございます。
改めて御礼申し上げます。
コミケで販売した本の、本ブログでの通信販売を開始いたします。
詳細はこちらをご参照ください。
夏コミ最終告知です。
出品予定の本は下記の通りです。なお、今回の新刊の通信販売はコミケ終了後に開始しますので、少々お待ちください。
書名 | 著者 | 価格 | 内容 |
---|---|---|---|
狭山事件 現地インタビュー集 Vol.2 (新刊) | 伊吹隼人 | ¥1,000 | 前回のインタビュー集Vol.1の後の取材結果をまとめたもの。現地住民(被害者元同級生を含む)へのインタビュー等。別冊付録:甲斐仁志氏への反論。A4/46P |
下山事件の真実 (新刊) | 事件研究所 | ¥800 | 下山事件に関するまとめ。自殺説が中心になります。本ブログで既に書いたことも一部含みます。A5/60P |
津山事件の真実 第三版 付録付き (新刊) | 事件研究所 | ¥3,900 | 津山事件に関する論考を、筑波昭著『津山三十人殺し』の検証を中心にまとめた本。付録: 津山事件報告書(昭和14年、司法省刑事局)。A5/382P(うち付録が248P)。 |
狭山事件 現地インタビュー集 Vol.1 | 伊吹隼人 | ¥1,800 | 狭山事件に関連して著者が様々な関係者等にインタビューした内容をまとめたもの。150ページ。インタビュー先についてはこちらをご覧ください。ただし、1)一部の内容は既刊本(『検証・狭山事件』等)と重複しています。2)インタビュー拒否の報告も含まれます |
津山事件の真実 第三版 付録なし | 事件研究所 | ¥1,200 | 増補改訂版から付録(津山事件報告書)を除いたもの。考察部分に関しては増補改訂版とほぼ同一ですが、多少の加筆訂正を加えています。A5/130P |
狭山事件 – 46年目の現場と証言 | 伊吹隼人 | ¥1,000 | 「伊吹本」オリジナル版(風早書林版)。狭山事件の真犯人推理本の決定版。220ページ (ただし、社会評論社から既に増補改訂版が出ていますので、未読の方はそちらを購入されることをお勧めします。こちらはコレクターズアイテムとしてお考えください) |
本ブログでとりあげている事件に関する同人誌等の通信販売を行っています。詳細はこちらをご参照ください。
久しぶりにコミケに出展します。申込時に失敗してしまって、歴史物の創作小説等の島の中にいれられてしまったようですが、もし興味がある方がいらっしゃればお立ち寄り下さい。
新刊として、今の段階では下山事件本を出したいなあ(希望的観測)と考えています。また、『津山事件の真実』付録あり版について、しばらく売り切れ状態でしたが、このコミケを機会に再版したいと思います(こちらはかなり確度高し)。通販に関しても、状況の確認が取れましたら告知させていただきます。
伊吹隼人さんの新刊については現在確認中です。確認取れましたら改めて告知させていただきます。
本ブログでとりあげている事件に関する同人誌等の通信販売を行っています。詳細はこちらをご参照ください。
当方の手違いでしばらくとらのあな通販が在庫切れになっていましたが、復活しました。
「本はほしいが、個人サイトだと個人情報が怖い」という方、銀行振込以外の決済方法をご希望の方はこちらをご利用ください。
しばらくリアルの仕事が多忙だったため、更新が滞っていて申し訳ないです。
伊吹さんの『狭山事件 現地インタビュー集』のラストには、『狭山事件を推理する』の著者である甲斐仁志氏の談話をまとめたものが掲載されています。詳細については本をご覧いただくこととして、その中で意外な感じがしたのはA先生に関する記述です。
甲斐氏はA先生に直接取材し、A先生の当時の手帳まで見せてもらってかなり詳しく話を聞いたとのことです。
にもかかわらず、『狭山事件を推理する』においてA先生証言は完全に否定され、
(被害者)との出会いは(引用注、事件当日である5月1日ではなく)4月25日の出来事である可能性が高い
と結論づけられています。
しかし、「4月25日と勘違いしている説」は妥当ではないと考えます。その根拠の一つとしてあげられている
(A先生)の証言は事件当時のものではなく、二審の最終段階での供述である
という記述に対しては、既に伊吹氏がインタビューしたY先生の「事件翌日にはA先生は1日に(被害者)に会ったと言っていた」という趣旨の証言もありますし、A先生の証言も詳細にわたっています。
他方で、伊吹さんの取材・インタビューの結果、A先生の証言の特定の部分に対する信憑性に疑問符がついてきていることは、既に何度か本ブログでもご説明しているとおりです。
現時点で、少なくともこれらのことはほぼ「事実」として扱ってよいと思います。
正直なところ、伊吹さんの取材で上記のことが確認されるまで、甲斐氏による「A先生証言は信用できない」という結論を私(本ブログ管理人)は軽視していました。今回のコメントで甲斐氏がきちんと調査した結果としてA先生証言否定説にたどりついたことを知り、「やはり狭山事件は一筋縄ではいかないなあ」ということを改めて痛感した次第です。
そうやって考えていく中で残念なのは、以前はマスコミの取材にも対応していた人たちが現在はこぞって取材拒否となっていることです。具体的には長兄、A先生、長姉です。Mくん(PTA会長の息子)も、昔は被害者宅でマスコミの写真撮影に応じていたことを考えると、その中に含めてもいいかもしれません。伊吹さんの本でも「インタビュー拒否」となっている関係者の方が数多くいらっしゃいます。
関係者の高齢化を考慮すると、ここ10数年が狭山事件の真相解明の最後のチャンスでしょう。2010年になって、1938年に起きた津山事件の都井睦雄と関係があったとされる「ゆり子」さん(2010年現在で94歳)のインタビューに石川清さんが成功したように、どこかで大きなブレイクスルーが得られないものかなあ、と思います。
なお、これまでにコメント欄で伊吹氏ならびに私(本ブログ管理人)からもご説明しているとおり、A先生証言の信憑性に疑問符が付いたからといって一足飛びにA先生犯人説は成立しません。その理由は既にしつこいくらいご説明したとおりです。したがって、本エントリにA先生犯人説のコメントをいただいたとしても黙殺させていただきますので、あらかじめご了承ください。
今回の増補改訂版をご購入いただいた読者の方からご質問をいただいています。それを見て、かなり重要なことを書き忘れたことに気が付きました。
一番重要なのは、「おばやん(筑波本の仮名で言う都井イネ)が睦雄の父の本当の母親ではないとすると、本当の母親の墓はどうなっているのか?」というご質問だと思います。
これはかなり深く議論が必要な内容だと思います。これを書き忘れていたのは増補改訂版をご購入いただいた方に申し訳ないので、ご購入いただいた方限定でパスワード制限した形で別エントリを立てさせていただきます。内容はこちら。
パスワードは以下の通りです。(いずれも同じ文字列です)