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下山事件: 「黒い潮」

今朝、WOWOWで「黒い潮」が放映されました。視聴しての感想です。

主人公(平正一氏がモデルで、この映画の中でも当初から自殺説で記事を書いていた)の台詞「そりゃうちの記事は面白くないかもしれん。しかし、あやふやな想像や憶測はただの一行だって書いてない。信頼できる報道だけが詰まってるんだよ」というのがこの映画全体のテーマです。他社が他殺説でセンセーショナルな記事を書く中で、経営陣からも「これでは新聞が売れない」という突き上げを食らいながらも、信念を貫いて事実と信じることを報道する主人公、という位置づけです。
最終的には、映画の中でも史実と同様に、捜査当局は自殺説を公式に発表せずにウヤムヤのうちに事件が終了しました。

一つだけ、映画の中で、過去に主人公の妻が流行俳優と心中したという事実、ならびにそのことを巡ってマスコミが徒にセンセーションを煽るような報道を繰り広げたという事実が、主人公が他社の報道を無視して自殺説で記事をとりまとめていく上で影響したような描写がありました。平正一氏にも同様の話があったんでしょうか。あるいは、映画として盛り上げるためのフィクション部分なのでしょうか。下世話ですがちょっと気になります。
この映画はあくまでも井上靖が書いた小説=フィクションが原作なので、この部分はフィクションだろうとは思うのですが。

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下山事件: 「黒い潮」WOWOWで放映

WOWOWで、下山事件に題材を取った映画「黒い潮」(井上靖原作)が放映されるそうです。4月22日(火)午前8:00と5月19日(月)深夜5:00(WOWOW2)の2回放映が予定されています。

井上靖は当時毎日新聞の記者だったこともあり、自殺説寄りの内容になっているようです。管理人は未見なので楽しみにしています。

また、WOWOWではここしばらく事件関連の映画の特集をしていたようで、今朝(4月20日朝)も帝銀事件の映画をやっていました(見逃しました…というか最後30分だけ見ました(泣))。こちらも5月3日に再放送があるようなので今度は見逃さないようにしたいと思います。4月24日(木)には松川事件の映画を放映するようです。

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狭山事件: 「プロファイリングで解く重大事件」 その5

「実話ナックルズ」2008年4月号の「ミステリーの交差点」で、苫米地氏のプロファイリング最終章として本橋信宏氏が記事を書いています。記事(テキスト)のほぼ3/4は帝銀事件関係で、狭山事件については先月の記事の反芻と時代背景の説明程度でそれほど目新しい視点は提供されていません。一応ご参考まで。

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狭山事件: 「プロファイリングで解く重大事件」 その4

『狭山事件 無罪の新事実』『狭山事件 無罪の新事実』

前回のエントリへのコメントで、「狭山事件を推理する」サイト管理人さんより、さのヤに犯人が来たときにA先生もPTA会長と一緒に次姉に付き添っていたという話の出典をご教示いただきました。ありがとうございます。 確かに、上で引用したように、『狭山事件 無罪の新事実』の244ページに

(被害者)の中学の英語担任の(A先生)教諭の参加も大目に見たのもそういうわけである。

という記述がありました。

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狭山事件: 「プロファイリングで解く重大事件」 その3

前回のエントリで論じたとおり、野間宏『狭山裁判』にある先生自身の証言を信用するなら実話ナックルズの説は荒唐無稽で済ませられるのですが、いろいろな証言を総合するとそうもいかないのではないか(可能性として考察する価値は十分にあるのではないか)という気がしてきてしまいます。

最も大きな問題として、A先生が試合のために引率していたと証言している堀兼中学野球部は、事件当日の5月1日には試合がなかったのではないか、という点があります。

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狭山事件: 「プロファイリングで解く重大事件」 その2

まず、事実誤認と思われる点を確認したいと思います。

前後関係から見ておそらく、ここで言及されている「先生」というのは、被害者の中学三年生時代の担任で、事件当日に第二ガード下で被害者を見かけたと証言しているA先生でしょう。被害者の過去の担任でマスコミや事件関係の書籍で採り上げられている「先生」は、この人を除くと高校の先生くらいしかおらず、高校の先生は女性であるために「実話ナックルズ」の記事の文脈から考えて該当しないからです。以下、野間宏『狭山裁判』に叙述されているA先生の証言を中心に検証します。

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狭山事件: 「プロファイリングで解く重大事件」

「実話ナックルズ」2008年3月号で、狭山事件と帝銀事件の真犯人を苫米地英人氏がプロファイリングで解くという記事が掲載されました。この中で、特に、狭山事件に関して「苫米地氏は、いままで誰も提起しなかった驚愕の真犯人像を切り出した」というキャッチコピーがあります。

以下、ネタバレがありますのでまだ記事を見ていない方は見ないことをお勧めします。

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