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最終告知です。
無事印刷も上がり、いざ戦場へ赴かんとの気概が盛り上がりつつあります。では、会場でお会いしましょう。
コミックマーケット80
日時: 8月14日(日)10:00~16:00
ブース位置: 東地区 Q-34a
サークル名: 事件研究所
会場: 東京ビッグサイト
東京都江東区有明3-11-1
【新刊】
書名 | ページ数 (予定) |
著者 | 価格 (予定) |
---|---|---|---|
狭山事件 現地インタビュー集 Vol.1 | 160 | 伊吹隼人 | 1,800円 |
津山事件の真実 増補改訂版 付録:津山事件報告書 | 360 | 事件研究所 | 3,900円 |
津山事件の真実 増補改訂版 付録なし版 | 120 | 事件研究所 | 1,200円 |
とらのあな通販もよろしくお願いします。
『津山事件の真実』の予約分完売しました。ありがとうございます。予約から本発売に移行した時点で復活すると思いますので、またお願いします。本ブログ上での通販もよろしくお願いします。
【旧刊】
書名 | 著者 | 価格(予定) |
---|---|---|
狭山事件 – 46年目の現場と証言(風早書林版) | 伊吹隼人 | 1,000円 |
伊吹隼人さんから追加の取材報告です。
今回インタビューした相手は、前回の証言とは別の方で、堀兼中3年時に被害者と同学年で野球部員だったSM氏と、その弟のST氏の2人です。
SM氏:
ST氏:
また、伊吹さんによる本ブログへのコメント1・コメント2は、この取材を踏まえているものと思います。併せてご参照ください。
以下は私(本ブログ管理人)の感想です。
ST氏について:
SM氏について:
(6月11日追記)本件現地調査は中止になりました。大変恐縮ですが、事情ご賢察の上ご了承ください。
伊吹隼人さんより、狭山事件現地調査のお誘いです。以下、ご本人からの連絡をそのまま記載いたします。私(本ブログ管理人)も参加させていただきたいと考えています。
■「狭山事件」現地調査会開催のお知らせ
平成23年6月12日(日)
集合場所:西武新宿線狭山市駅改札口(解説員が「調査会」の封筒を持って立っています)
集合時間:12時50分 出発時間:13時
歩行距離:約3km 所要時間:約3時間
最少催行人員:3名(先着15名まで) 参加費:100円(資料代)
雨天の場合(午後雨天の予報含む):中止
※終了後には駅前飲食店にて「意見交換会」を行います(希望者のみ)。
コース:狭山市駅~被害者通学路~旧入間川駅跡~荷小屋跡~西武通運跡~死体第一発見者宅~入間川分校跡~狭山郵便局跡~小沢毛糸店跡~東中学校跡~第一ガード~第二ガード~X字路~荒神様~OG新居跡~Wさん宅~殺害現場跡(確定判決による)~芋穴跡~死体発見現場~荒縄盗難地点~スコップ発見現場~IT宅跡、石川さん宅跡付近(※事務所には立ち寄りません)~白山神社~狭山市駅
参加ご希望の方は、お1人様1回、コメント欄にお名前(HNで結構です)および「参加希望」とだけお書きください(配布資料準備のため)。
本名・連絡先等のご通知は一切不要です。政治・思想的な背景は皆無の調査会なのでどうぞお気軽にご参加ください。主として「純粋に、狭山事件の内容・真相のみを知りたい」という方々のご参加をお待ち致しております。
管理人注1: コメントで参加表明をするのに気が引けるという方は、メールでblog@flowmanagement.jp(間の@を半角に変換してください)宛にご連絡ください。こちらも捨てアドで結構です。
管理人注2: 当日の天候が微妙な場合にはこちらのブログ上でも開催/中止のご連絡をさせていただきますので、ご確認ください
前回のエントリで、伊吹さんがインタビューしたH氏、当時証言したOTくんとも、まだ野球部を引退していなかったのに、当日は試合に出るためではなく見るために東中へ向かったと証言しています。堀兼中野球部の部員数は不明ですが、当時の堀兼中は1学年3クラスのこぢんまりとした中学であり、3年生が2人もベンチ入りもできないほど競争が激しかったとも思えません。つまり、当日堀兼中学野球部は試合がなかった可能性がかなり高いと思います。
そうなると、A先生の証言の信憑性が疑われてきます。
まず、A先生の証言を確認しましょう。ただし、ご存じの通り、A先生は公判の証人としては呼ばれていないため、野間宏さんの『狭山裁判』から、野間さんの取材に対してA先生が話した内容の引用です。
(A先生)はこの日、県の体育大会の野球の試合が三時半にあり、それに間に合うように生徒を引率して、三時前後、この第二ガードの前を通りかかった。そして、ガードの入り口の向かって左側のところに、うつむき加減に立っている(被害者)を見つけた。
普段とは様子がちがう。ふだんの(被害者)さんなら、元気で、むこうから声をかけてくるはずである。「どうしたの」とこちらから声をかけた。するとはにかんで、足で石をつつくような仕草をした。そして何もいわない。言葉はかえってこなかった。いつもなら、はっきりと「……してるんです」というほうであるのに、なんの返事もなかった。その仕草で誰か人を待っていたのかなと、わたしには考えられると、(A先生)はいった。(中略)
(A先生)はガード下の(被害者)さんをそのままにして、時間におくれないようにと試合場に向かった。雨がぽつぽつ降りだし、シートノックをはじめたら、雨で試合は不可能であると中止に決定、ふたたび生徒を引率して三時半頃、帰りにそこを通ったのだが、すでに(被害者)さんはそこにはいなかった。
このA先生の証言が事実でないとすると、狭山事件の真犯人推理という点からはかなりオオゴトになります。
まずは、A先生の証言がどこまで信頼できるのか、から考えてみたいと思います。A先生証言を分解して考察してみます。ただし、この考察は現時点での私の個人的な考えです。
証言 | 考察 | |
---|---|---|
1. | 県の野球試合に出場するために | これはほぼ確実にアウト。試合がなかったことは現時点ではほぼ確実といっていいと思います。しかし、「シートノックをはじめたら」など奇妙に具体的な描写もあり、A先生の意図がどこにあるのか、微妙なところです。 |
2. | 野球部の生徒を引率して | 少なくともH氏とOTくんの2人は先生と同行していなかったことを証言しています。しかし、彼ら以外の生徒がA先生に同行していた可能性はまだあります。私の脳内妄想的可能性としては、A先生は「とりあえず一度は東中に試合を見に行け。もし先生と一緒に行けるなら一緒に行け」と野球部員に通告していて、下級生は素直に先生に引率されたが、3年生は既に敗退していたこともあってアホらしくて遊んでから個々に遅れて東中に向かったという可能性を考えています。 |
3. | 三時前後に | この時間にも疑問が残るところです。決勝戦が終わったのは遅くとも3:40頃と思われ、3時に第二ガードを通っていたのでは試合の後半しか見ることができません。 |
4. | 第二ガードで被害者と出会った | A先生証言の中核となる部分です。もしこれが事実でないならば、A先生証言には何の意味もないことになり、全部を無視してかまわないことになります。しかし、しつこいようですが、A先生は事件の翌日に事件のことを聞くと、すぐに同僚であるY先生に被害者に会ったということを話しており、伝えられるA先生の性格からも、たとえば目立つためにこういうウソを言ったということは考えにくいと思います。そもそも、目立つためにこのようなことを言い出したのであればその後マスコミ等に売り込みに行くはずですが、そういった動きも見られません。 |
5. | 雨で試合が中止になり、三時半に | 3.と同様に、この時間経過は多少疑問が残ります。記録によると、3:26~3:39まで小雨が降ったようですがすぐやんでおり、その後4:20に本降りになるまでの間はほとんど雨が降っていません。 |
6. | 学校に戻る途中には第二ガードに被害者はいなかった | 4.と同様です。 |
要約すると、試合があったこと、生徒を引率していたことは事実ではなさそうですが、だからといって第二ガードで被害者に会ったことまで否定するのは尚早ではないかというのが現時点での私の考えです。
身辺多忙のため、放置状態になったり変な英文が上がったりしていて申し訳ないです。
コメントの方で当日の野球試合と被害者の足取りについて、伊吹さんにいろいろと解説をしていただいています。その議論についてまとめる前に、前提となる情報として伊吹さんから当時の堀兼中野球部員にインタビューをした証言をいただいていますので、まずそれを掲載させていただきます。
以下は、事件当時堀兼中3年生で野球部員だったH氏に対して、伊吹さんが2010年12月17日にインタビューした内容です。本件、実は昨年末に伊吹さんからいただいていたのですが、取扱に迷っていたのとちょっと身辺多忙だったため掲載が遅くなりました。お詫び申し上げます。
この中では、「OTや自分は当時3年生だったが、夏前なのでまだ部活は引退していなかった」という証言が最も重要でしょう。事件当日の細かいことは忘却の彼方であっても、こういう大きなくくりでの日程感は年数が経っても間違えようがないと思います。まだ引退していなかったH氏が事件当日に試合をした記憶がないこと、同じく現役野球部員だったOTくんも、試合をするためにではなく試合を見るために遅れて東中に行っていることから、当日堀兼中は試合がなかったことはほぼ確実と言ってよいと思われます。そうなると、A先生の証言の、少なくとも一部については信憑性に疑問符が付くことになります。