月別のブログアーカイブ: 2月 2009

狭山事件: 中田直人弁護士逝去

石川さんの裁判で主任弁護士を務めた中田直人弁護士が、2月3日にお亡くなりになっていたことをついさっき知りました。

ニュースでは、[[松川事件]](『下山事件全研究』で有名な佐藤一さんが疑われ、結局無罪になった事件)や[[布川事件]]の弁護を担当したことには言及されていても、なぜか狭山事件の主任弁護士をされていたことはほぼ全部のマスコミがスルーでした。

こちらのブログに、中田弁護士の狭山事件裁判における主任弁護士としての歴史がまとめられています。その後、共産党推薦(無所属)で茨城県知事選挙に出馬されたりしていたようです。

最終的に、二審判決(寺尾判決)後、裁判とは関係ない党利党略の話から同僚の7人の弁護士と共に狭山事件裁判から手を引かざるを得ない状況になったとはいえ、渋る検察・裁判所からいくつかの証拠を開示させたことなど、その貢献を疑う人はいないでしょう。

これでまた当時を直接ご存じの方が他界されてしまったわけで、ご存命の関係者がいらっしゃる今が、狭山事件の真実を解き明かす最後のチャンスなのかもしれません。

謹んでお悔やみを申し上げます。

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狭山事件: 『46年目の現場と証言』 その5

発売告知が出ました。嫁を質に入れてでも購入してください。

伊吹隼人著「狭山事件ー四十六年目の現場と証言」
定価1,800円(内税)
2月25日発売
出版社は風早書林
2月18日より直販予約受付開始となります。
「購入部数・お名前・連絡先電話番号・住所」を記入の上、
FAX 048-464-8505
Eメール kazahayashorincc@yahoo.co.jp
で申し込んで頂ければ、送料・郵便振替手数料(会社側負担用紙を同封)無料で直送されます。
書店の店頭に並ぶのは3月1日頃からになると思います。
アマゾン等で出る日は不明です(通常少し遅れる模様)。

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その他: 山一證券破綻について その2

前回のエントリを書く際に検索していて、『滅びの遺伝子―山一證券興亡百年史 (文春文庫)』の文庫版が出版されているのに気がつきました。

この本の単行本も労作でしたが、文庫本はかなりの部分が追加の取材や資料に基づいて書き直されて、ほぼ書き下ろしと言ってもよい内容になっており、山一破綻に関する資料としては社内調査報告書と並んでもっとも包括的かつ信頼できる資料と思います。著者は冒頭で「以下は私の仮説である」と書き始めていますが、その仮説を構築するために積み重ねた資料と直接取材の量は、単なる仮説を超えて十分な説得力をこの本に与えることに成功していると思います。

文庫本版で、バブル崩壊から山一破綻に関する叙述は398ページから428ページまでの30ページ程度、全体で400ページを超えるこの本の中で1割にも満たない量です。しかし、その叙述は、他のどんな本よりも雄弁に「山一が崩壊した理由」を描写しています。

いずれにしても、昨今の金融危機の中で、前回の金融危機で破綻した「山一證券」という存在に興味がある方には必読の本だと思います。Wikipediaの山一證券の項目も、この文庫本の出版によって全面改訂が必要になっていると思います。私(管理人)はもうWikipediaには書かないと決めたので書きませんけど(笑)。

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その他: 山一證券崩壊に関する週刊新潮の記事について

週刊新潮 2007年4月26日号週刊新潮 2007年4月26日号

週刊新潮 2007年4月26日号 その2週刊新潮 2007年4月26日号

今回のエントリも事件とは関係ありません。ただし、経済事件という意味ではちょっと関係があります。

私(管理人)は以前、Wikipediaにいろいろな記事を投稿していました。最近はいわゆる「削除厨」とか「要出典厨」と呼ばれる方々のご活躍に嫌気がさしたので投稿をやめていますが。そのWikipediaの中で、私がほとんどの部分を書いた記事に山一證券があります。

だいぶ以前になりますが、そのWikipediaの山一證券の記事と非常に共通点が多い記事を週刊新潮で見かけたことがあります。[[野口悠紀雄]]氏による「戦時体制いまだ終わらず」という記事でした(週刊新潮2007年4月26日号、本日の画像)。「共通点が多い」というだけではどういうことかわかりにくいと思いますので、以下に比較表をあげておきます。比較対象にしたWikipediaの記事は、確実に当該の週刊新潮の記事より前の、2007年3月8日の版にしています。

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狭山事件: 被害者とOGの時系列的動向

被害者とOGの当日の行動を時系列的にまとめてみました。事項の取捨選択は私(管理人)の主観によります。時刻については証言者本人が一番最初に言った時間を採用しています。時刻に関しては後で刑札が「つじつまが合わない」として変更させていることも多く、関係書籍ではその変更後の時刻が採用されていることも多いのですが、最初に言い出した時刻には証言者本人なりの根拠があると思われること、「原証言」としての価値があると思われることからその取り扱いとしています。もし異論があればコメントでご指摘ください。

第一ガード、第二ガード、S自転車店等の位置関係については、事件関係地図も参照してください。大きい地図の方でいうと、ほとんどの関係地点が一番左側の方(西武線の線路沿い)に集まっています。

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