公私ともに多忙が続いていたため、ブログ更新が滞っておりました。すいません。
ついでに報告です。冬コミ落ちましたorz。
久しぶりに購入側としてのみのコミケ参加となります。
中島尚俊・JR北海道社長の失踪と自殺のニュースを見て、不謹慎ですが下山事件を連想しました。
もちろん、発足直後の国鉄の初代総裁として有名人だった下山氏とは立場が違うわけですが、やはり真面目な人ほどトップに立った時、そして、その組織がトラブルを起こしたときの重圧は大きいのだろうと思わせます。
中島社長は遺書を残していたとのことで、社員向けのものが公開されています。
社員のみなさんへ
- 毎日、それぞれの持ち場で、安全輸送、接客、収入確保、経費節減に取り組んでいただき有難うございます。
- この度の36協定違反では、長期間にわたって協定に違反する事態が発生しており、社員の皆さんに多大なご迷惑をおかけしたことを、お詫びいたします。
- 現在、5月27日の脱線火災事故を反省し、全社をあげて企業風土の改善などに取り組んでいる時に、真っ先に戦線を離脱することをお詫びいたします。
- 当社は、年間に日本の人口とほぼ等しい、1億3000万人の方にご利用いただいています。これだけ多くのお客様の尊い命をお預かりしているという事実を認識し、「お客様の安全を最優先にする」ということを常に考える社員になっていただきたいと思います。
- 長い間のご支援、ご協力ありがとうございました。
文面からも真面目な人柄がにじみでているようで、こういう人ほど組織の問題を個人で背負ってしまうのだなあ、と思わせます。
ところで、下山事件における他殺説の論拠の一つに「遺書がない」ことがあります。
ただ、ごく個人的な感想として、遺書は本当になかったのかを疑問に思っています。伝えられる下山総裁の行動や性格からして、少なくとも家族に対しては何らかの形で書き置きをしていたのではないかと思うのですが…。そして、そういった書き置きがあったとすれば、おそらく内容は中島社長の書いたものと同様なものであったのではないかと思います。完全に憶測で何も証拠はありませんので、妄言として読み飛ばしていただいて結構です。
中島社長の安らかなお眠りをお祈りします。
しばらくリアルの仕事が多忙だったため、更新が滞っていて申し訳ないです。
伊吹さんの『狭山事件 現地インタビュー集』のラストには、『狭山事件を推理する』の著者である甲斐仁志氏の談話をまとめたものが掲載されています。詳細については本をご覧いただくこととして、その中で意外な感じがしたのはA先生に関する記述です。
甲斐氏はA先生に直接取材し、A先生の当時の手帳まで見せてもらってかなり詳しく話を聞いたとのことです。
にもかかわらず、『狭山事件を推理する』においてA先生証言は完全に否定され、
(被害者)との出会いは(引用注、事件当日である5月1日ではなく)4月25日の出来事である可能性が高い
と結論づけられています。
しかし、「4月25日と勘違いしている説」は妥当ではないと考えます。その根拠の一つとしてあげられている
(A先生)の証言は事件当時のものではなく、二審の最終段階での供述である
という記述に対しては、既に伊吹氏がインタビューしたY先生の「事件翌日にはA先生は1日に(被害者)に会ったと言っていた」という趣旨の証言もありますし、A先生の証言も詳細にわたっています。
他方で、伊吹さんの取材・インタビューの結果、A先生の証言の特定の部分に対する信憑性に疑問符がついてきていることは、既に何度か本ブログでもご説明しているとおりです。
現時点で、少なくともこれらのことはほぼ「事実」として扱ってよいと思います。
正直なところ、伊吹さんの取材で上記のことが確認されるまで、甲斐氏による「A先生証言は信用できない」という結論を私(本ブログ管理人)は軽視していました。今回のコメントで甲斐氏がきちんと調査した結果としてA先生証言否定説にたどりついたことを知り、「やはり狭山事件は一筋縄ではいかないなあ」ということを改めて痛感した次第です。
そうやって考えていく中で残念なのは、以前はマスコミの取材にも対応していた人たちが現在はこぞって取材拒否となっていることです。具体的には長兄、A先生、長姉です。Mくん(PTA会長の息子)も、昔は被害者宅でマスコミの写真撮影に応じていたことを考えると、その中に含めてもいいかもしれません。伊吹さんの本でも「インタビュー拒否」となっている関係者の方が数多くいらっしゃいます。
関係者の高齢化を考慮すると、ここ10数年が狭山事件の真相解明の最後のチャンスでしょう。2010年になって、1938年に起きた津山事件の都井睦雄と関係があったとされる「ゆり子」さん(2010年現在で94歳)のインタビューに石川清さんが成功したように、どこかで大きなブレイクスルーが得られないものかなあ、と思います。
なお、これまでにコメント欄で伊吹氏ならびに私(本ブログ管理人)からもご説明しているとおり、A先生証言の信憑性に疑問符が付いたからといって一足飛びにA先生犯人説は成立しません。その理由は既にしつこいくらいご説明したとおりです。したがって、本エントリにA先生犯人説のコメントをいただいたとしても黙殺させていただきますので、あらかじめご了承ください。
今回の増補改訂版をご購入いただいた読者の方からご質問をいただいています。それを見て、かなり重要なことを書き忘れたことに気が付きました。
一番重要なのは、「おばやん(筑波本の仮名で言う都井イネ)が睦雄の父の本当の母親ではないとすると、本当の母親の墓はどうなっているのか?」というご質問だと思います。
これはかなり深く議論が必要な内容だと思います。これを書き忘れていたのは増補改訂版をご購入いただいた方に申し訳ないので、ご購入いただいた方限定でパスワード制限した形で別エントリを立てさせていただきます。内容はこちら。
パスワードは以下の通りです。(いずれも同じ文字列です)
とらのあな通販受付が再開しました。
銀行振込以外の決済方法をご希望の方、当方のような個人ブログに個人情報を晒したくないという方はこちらをご利用ください。
最終告知です。
無事印刷も上がり、いざ戦場へ赴かんとの気概が盛り上がりつつあります。では、会場でお会いしましょう。
コミックマーケット80
日時: 8月14日(日)10:00~16:00
ブース位置: 東地区 Q-34a
サークル名: 事件研究所
会場: 東京ビッグサイト
東京都江東区有明3-11-1
【新刊】
書名 | ページ数 (予定) |
著者 | 価格 (予定) |
---|---|---|---|
狭山事件 現地インタビュー集 Vol.1 | 160 | 伊吹隼人 | 1,800円 |
津山事件の真実 増補改訂版 付録:津山事件報告書 | 360 | 事件研究所 | 3,900円 |
津山事件の真実 増補改訂版 付録なし版 | 120 | 事件研究所 | 1,200円 |
とらのあな通販もよろしくお願いします。
『津山事件の真実』の予約分完売しました。ありがとうございます。予約から本発売に移行した時点で復活すると思いますので、またお願いします。本ブログ上での通販もよろしくお願いします。
【旧刊】
書名 | 著者 | 価格(予定) |
---|---|---|
狭山事件 – 46年目の現場と証言(風早書林版) | 伊吹隼人 | 1,000円 |
伊吹隼人さんの『狭山事件 現地インタビュー集 Vol.1』につきまして、とらのあな通販にて予約受付が始まりました。
とらのあな通販 予約受付ページへ
すいません。こちらの手違いで紹介文が間違っています。
紹介文だと石川一雄さんへのインタビューを中心に、石川さんの冤罪を証明するためのインタビュー集という形になっていますが、実際には石川さんの冤罪を前提に、真犯人推理をする材料としてのインタビュー集となります。詳しい内容はこちらのエントリをご参照ください。なお、インタビューした相手に「OGの義理の姉」を追加しています。
現在、紹介文の修正依頼を出していますが、時期が時期だけにとらのあなも多忙なようで、修正に時間がかかっています。上記をご理解いただいた上で紹介ページをご参照いただきますようお願いします。
コミックマーケット80
日時: 8月14日(日)10:00~16:00
ブース位置: 東地区 Q-34a
サークル名: 事件研究所
会場: 東京ビッグサイト
東京都江東区有明3-11-1
【新刊】
書名 | ページ数 (予定) |
著者 | 価格 (予定) |
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狭山事件 現地インタビュー集 Vol.1 | 160 | 伊吹隼人 | 1,800円 |
津山事件の真実 増補改訂版 付録:津山事件報告書 | 360 | 事件研究所 | 3,900円 |
津山事件の真実 増補改訂版 付録なし版 | 120 | 事件研究所 | 1,200円 |
*『津山事件の真実 増補改訂版』の付録なし版を販売することにしました。こちらは前回の本をご購入いただいた方向けに、「津山事件報告書」を付属しない形でその分だけ安価にご提供する物です。これは現在のところコミケ会場と本ブログだけでの販売とする予定で、部数も限られていますので売り切れの際にはご容赦ください。
【旧刊】
書名 | 著者 | 価格(予定) |
---|---|---|
狭山事件 – 46年目の現場と証言(風早書林版) | 伊吹隼人 | 1,000円 |
またまた宣伝ですいません。
夏コミ新刊につきまして、伊吹隼人さんから詳報が入りました。
タイトル: 『狭山事件 現地インタビュー集 Vol.1』
著者: 伊吹隼人
ページ数: 160ページ
予価: 1,800円
内容:
『検証・狭山事件』著者の伊吹隼人さんによる現地インタビュー集です。
なお、
私の『津山事件の真実』もそうですが、同人誌というのは印刷部数が少ないため、どうしても市販の商業書籍と比較するとページ数対比で高価になってしまいます。その分、濃厚かつコアな内容をご提供していますので、何卒ご了承を賜りますようお願いします。
また、こちらの伊吹さんの本も、通販(本ブログ上での通販ならびにとらのあな委託)を行う予定です。そちらもよろしくお願いいたします。
コミックマーケット80
日時: 8月14日(日)10:00~16:00
ブース位置: 東地区 Q-34a
サークル名: 事件研究所
会場: 東京ビッグサイト
東京都江東区有明3-11-1
【新刊】
書名 | ページ数 (予定) |
著者 | 価格 (予定) |
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狭山事件 現地インタビュー集 Vol.1 | 160 | 伊吹隼人 | 1,800円 |
津山事件の真実 増補改訂版 付録:津山事件報告書 | 360 | 事件研究所 | 3,900円 |
津山事件の真実 増補改訂版 付録なし版 | 120 | 事件研究所 | 1,200円 |
* 『津山事件の真実 増補改訂版』の付録なし版を販売することにしました。こちらは前回の本をご購入いただいた方向けに、「津山事件報告書」を付属しない形でその分だけ安価にご提供する物です。これは現在のところコミケ会場と本ブログだけでの販売とする予定で、部数も限られていますので売り切れの際にはご容赦ください。
【旧刊】
書名 | 著者 | 価格(予定) |
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狭山事件 – 46年目の現場と証言(風早書林版) | 伊吹隼人 | 1,000円 |