津山事件: 冬コミ告知 その2

冬コミ用の原稿を書き始めています。

概説的な文章を書くことで、初めて気が付いたことがいくつかあります。

  1. 筑波昭さんは臨場感あふれる襲撃シーンを書いています。しかし、実は、「津山事件報告書」でも都井睦雄が襲撃した家の順番は確定できていないようです。大阪毎日新聞が襲撃順を推定していますが、筑波本とは違う順番です。当時の地図と筑波本の襲撃順を照らし合わせると、筑波本で記述されている襲撃順はあっちへ行ったりこっちへ行ったりと、かなり無駄が多いことがわかります。
  2. Wikipediaでは、明治時代から日本では銃の所持に許可が必要であったように書かれています。しかし、少なくとも昭和13年当時は銃と実弾は狩猟免許なしでも購入できたようです。狩猟免許を呈示しないと購入できなかったのは火薬だけで、免許を取り上げられた睦雄は隣村の知人に依頼して火薬だけ購入してもらっています。

現時点で私は、筑波本はノンフィクションではなく実在の事件を元にしたフィクションであると考えています。そう考えるようになったのは今年に入って「津山事件報告書」の実物を入手してからですが、筑波本のほとんど全てが鵜呑みにできない、再確認が必要な状況ではないかと思います。

ちょっと仕事も多忙になっているため冬コミに間に合うかどうかわかりませんが、折角の機会なのでできるだけ頑張ってみようと思います。

 

2 thoughts on “津山事件: 冬コミ告知 その2”

  1. お久しぶりです、管理人様。
    大変楽しましてもらつています、どうも有難うございます。お仕事の多忙の中このようなブログを立ち上げるのは大変な事ですね、本当に頭が下がります。お身体を大切にしてガンバツて下さい。

  2. 毎回 本物(真実)?読まさせて頂いております。 長崎県の島からです。 私もいつかは 貝尾へお線香をあげに行きたいです。 昨年の丑三つの村をDVD購入して この20ヵ月あまりで6回の観賞に筑波氏の本4回ミステリーの系譜2回も愛読 そしてこのブログを何百回と見たことか これからも引き続き 頑張って御願い致します・・・

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