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狭山事件: 現地見分

「狭山事件を推理する」サイトにて、現地見分のお知らせが掲載されています。

http://sayamac.blog21.fc2.com/blog-entry-54.html

私(当ブログ管理人)も参加させていただく予定です。また、伊吹隼人氏が案内役として同行します。本事件にご興味がある方は是非ご参加ください。お申し込みは上記リンクをご参照ください。

参加可能な人数に限りがありますので、締切になってしまった場合はあしからずご了承ください。

狭山事件: 『46年目の現場と証言』 その5

発売告知が出ました。嫁を質に入れてでも購入してください。

伊吹隼人著「狭山事件ー四十六年目の現場と証言」
定価1,800円(内税)
2月25日発売
出版社は風早書林
2月18日より直販予約受付開始となります。
「購入部数・お名前・連絡先電話番号・住所」を記入の上、
FAX 048-464-8505
Eメール kazahayashorincc@yahoo.co.jp
で申し込んで頂ければ、送料・郵便振替手数料(会社側負担用紙を同封)無料で直送されます。
書店の店頭に並ぶのは3月1日頃からになると思います。
アマゾン等で出る日は不明です(通常少し遅れる模様)。

狭山事件: 小ネタ集

新刊本『46年目の現場と証言』についてちょっと出版時期が遅れるとのことですので、当サイトでも告知させていただきます。

「狭山事件を推理する-近況告知板」にもあるように、年末に現地調査に参加させていただきました。

狭山市駅西口駅前狭山市駅西口駅前
狭山市駅の西口です。すっかり更地になってしまいました。被害者が針刺しを買ったというO糸店もすでに取り壊されてしまいました。

TN自宅TN自宅
TNの自宅です。「近況告知板」の写真の反対側(玄関側)です。ほぼ当時のままと思われます。

I-TR「自殺」現場の踏切I-TR「自殺」現場の踏切
養豚場経営者の弟、I-TRが「自殺」した現場の踏切です。これも「近況告知板」の写真の反対方向です。この写真で、踏切のすぐ向こうに駅(入曽駅)が見えています。I-TRは「川越行きの終電車」に轢かれたので、この入曽駅を出てすぐの電車に轢かれたことになります。発車してこの距離を走った程度の速度で轢かれた人間がそれだけで死ぬものなのか、入曽の駅に停車している電車からでもこの踏切は見えていたのではないか(当時のこの踏切は、木でできたもっと粗末なものであったとのことですが)、さらには(「近況告知板」で触れられている通り)「生体れき断(=自殺)だったのかどうか」など、現場を見るといろいろと疑問は尽きないところです。

津山事件: 加茂町史

『加茂町史』『加茂町史』

ちょっと海外出張等の関係で間が空いてしまいました。

本日の画像は『加茂町史』です。Wikipediaの津山事件の項目にも書かれていて、半ば都市伝説のようになっている

また、この事件の発生から70年が経った現在でも、現地ではタブー視扱いとされている。

1975年に刊行された『加茂町史』では、本事件について「都井睦雄事件が発生した」という記述に留められている。

という話の出典(笑)になる部分です。

確かに『加茂町史』の中に津山事件に関する記述がこの1行しかないことは事実です。しかし、『加茂町史』をひもとくと、別に地元でタブー視されているためにこれだけしか書かれていないわけではなく、津山事件を記述するのにふさわしい章がないために詳しく書けなかったというのが正しいと思われます。経済発達史や政治史、鉄道などのインフラ整備の歴史については詳しく書かれていますが、基本的には平和な山村でもあり、「事件史」というような章はありません。

本日の画像を見ていただいても、かなり唐突な言及のしかたになっているのがご理解いただけると思います。おそらく、加茂町史の執筆者としては、津山事件に触れないのもどうか、かといって適当な章もない、ということでとりあえずここに突っ込んでおいたというところではないでしょうか。本当にタブー視されているのであれば、こんな無理な入れ方はしないと思います。

津山事件に関する過去のエントリはこちら

津山事件に関する本はこちら

津山事件: 「妻 殺戮」 その2

最近、「不思議ナックルズ VOL.15」に「津山三十人殺し 七十年目の真実」という記事が、「漫画実話ナックルズ」増刊Vol.8 THE WORSTに「津山30人殺し 隠された血の宿命」と題する記事が相次いで掲載されました。

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津山事件: 被害者の墓

お墓1

お墓2

お墓3

お墓4

津山事件の現場である貝尾部落を訪問したルポにはよく「墓場に入った我々は慄然とした。墓の多くの命日が『昭和十三年五月二十一日』となっていたのである」みたいなことが書いてあります。

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狭山事件入門: 事件関係地図

狭山市詳図(1966年、人文社刊) その1狭山市詳図(1966年、人文社刊) その1

狭山市詳図(1966年、人文社刊)狭山市詳図 その2

上の地図は、1966年(狭山事件が発生した1963年の3年後)発行のものです。以前のエントリでも論じたように、この時点で「狭山東中」になっていた中学(現在の入間川東小の位置)を「入間川中」という古い表記にしているなどいくつかの問題はありますが、私(管理人)がこれまで見つけた中では一番当時に近いと思われる地図です。現在の地図(例えばGoogle Map)と比べて見て下さい。

赤字の注記はすべて管理人が入れたものです。縮尺的には、その1の方は右端の方にある被害者宅から佐野屋までが直線距離でちょうど1kmくらいです。その2の方では、入間川駅(現狭山市駅)から三柱神社(荒神さま)までだいたい250~300mくらいです。

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狭山事件入門: 吉展ちゃん事件

前回のエントリで解説した事件の発端について、末端の交番から県刑本部長に情報が上がるまでが早すぎるとか、その程度の情報で県刑本部長のようなエラい人がわざわざ現地に、しかも勤務時間外の6時過ぎに来るのはおかしい、と感じる人もいるかもしれません。しかし、当時の刑札には「誘拐」に関して非常に敏感にならざるを得ない理由がありました。

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狭山事件: 下田雄一郎さんの本

ロッキー山脈

泊まっているホテルのインターネットが竜巻(tornado)のためつながらなくなったりと、いろいろありましたが明日ようやく帰国します。写真は事件とは何の関係もないロッキー山脈です。

ところで、「狭山事件入門」の企画をやるのであれば触れざるを得ない話題に下田雄一郎さんの本『史上最大のミステリーを推理せよ!狭山事件』があります。この本は、著者本人の推理を述べるのではなく様々な証言や事実を紹介して推理は読者に任せるという方向で書かれたおそらく初めての本で、「狭山事件入門」にはうってつけです。これからこちらで書く内容もこの本を参考にすることが多くなると思います。また、ここではブログという媒体の性格上、あまり細かい事実までは紹介できない可能性も高いのですが、この本は相当細かいことも丹念に言及していてその点でも参考になります。当ブログを読んで「狭山事件」に興味を持たれた方がいれば、まず最初に読んでいただきたい本です。

ただし、文中にいくつか事実誤認と思われる点があったり(例えば、5月2日の深夜に養豚場のI-TR氏が車出通りがかって職務質問されたことになっているが、おそらくこれはI-K氏(石川一雄さんとは別人)の誤り。I-TR氏は後で「自殺」したので、この点は結構重要)、出典が不明な内容があったりするので、是非一度著者の下田さんにお会いしてその辺確認してみたいと思っていました。狭山事件を推理するサイト管理人氏によると、一時期下田さんと連絡が取れて現地調査などにも参加される話もあったようなのですが、その後連絡が取れなくなったとのことで、非常に残念です。

残念と言えば、版元である新風舎が倒産(民事再生法適用申請)した関係か、1年半ほど前に出たばかりの本なのに既に版元絶版になってしまっているのも残念です。新風舎という会社は、自費出版ビジネスの方ではいろいろ言われて叩かれているようですけど、前にも書いたように事件関係では様々な好著を文庫で再版してくれていて、その点では個人的に好感を持っていました。どこかで事件関係の文庫だけ引き取って再版してくれないものでしょうか。

「狭山事件入門」入り口はこちら

新風舎の事件関係の本

狭山事件入門: 能書き

*注: 現在、「狭山事件入門」関連のコンテンツを順次狭山事件関連資料Websiteに移行しつつあります。こちらのブログに残っている記事は内容が古くなっている場合もありますので、ご了承ください。

次回からしばらく、「狭山事件入門」と称するエントリを連載したいと思います。

このブログはWordpressというブログソフトで構築していて、そこに携帯向け表示ができる「Mobile Eye+」というプラグインを入れています。そのため、携帯サイト検索にも結構引っかかっているようで、PCよりも携帯からのアクセスの方が多かったりします。

ところが、携帯からアクセスしてくる方々のほとんどは、「津山事件 写真」で検索して飛んできて都井睦雄の写真だけ見てお帰りになっているようです。せっかくのお客様なので、是非とも狭山事件とか下山事件とか、私が興味を持っている他の事件も知ってもらいたいと常々考えており、とりあえず狭山事件の方から手をつけてみようか、というのが動機です。

前回の現地調査の際にも、「より多くの人に事件を知ってもらうよう、みんなでできることからやっていこう」というお話があり、その後のトマパの際にも「狭山事件推理系のポータルサイトを」というお話がありました。そういうところにも使っていけるような、一般の人(現在の現地調査参加者の方々が一般人でないという意味ではありません(笑))にもわかりやすく、興味を持ってもらえるような狭山事件紹介を書いてみようという趣旨も含んでいます。

そういうことですので、いろいろな「事実」や情報の採り上げ方や表現に、いわゆる従来の正統的な採り上げ方とはズレが出てくる可能性が高いと思われます。例えば、石川一雄さんが犯人である可能性は本当にないのかという点を、えん罪であるという前提を外して再検討してみる、なども予定しています。個人的にはそういう前提で考えても石川さんが事件に関係している可能性はまずないと思っていますが、最近ネット等で「自白してるし物証も出てるし、本当はやってるんでしょ」みたいな記述があるようなので、もう一度フラットな立場から考えてみようという趣旨です。関係各位のご理解と寛恕をお願いする次第です。

狭山事件に関する本はこちら