狭山事件入門: 狭山事件の面白さ
*注: 現在、「狭山事件入門」関連のコンテンツを順次狭山事件関連資料Websiteに移行しつつあります。こちらのブログに残っている記事は内容が古くなっている場合もありますので、ご了承ください。
「狭山事件」と聞いて、何を思い浮かべるでしょうか。「知らない」という人も多いと思います。「『となりのトトロ』の原作になったって噂がある事件のこと?」という人もいるかもしれません。また、ちょっと知っている人でも、「なんかよく知らないけど部落差別とかの関係の事件でしょ?学校の社会や道徳の授業とかで聞いたことがあるけど、面倒臭そうだしどうでもいいよ」という人もいるでしょう。しかし、そういう人たちは確実に人生の楽しみの何%かを損していると思います。それほど、この事件は「面白い」。という言い方が不謹慎であれば、「興味深い」のです。特に、このブログに立ち寄っていただいた方は「事件」に興味がある人だと思います。そういう人なら、この事件のことを知れば知るほど、よりいろいろなことを知りたくなると思います。それほど奥が深い事件です。
「狭山事件」を一言でまとめてしまうと、「昭和38年(1963年)5月1日に、埼玉県狭山市で女子高生が誘拐されて殺害された事件」ということになります。このブログで面白いとか興味深いとか言うのは、この女子高生殺人事件そのものに関して、です。一般的に「狭山事件」と言う場合には、「その女子高生誘拐殺人事件の犯人として被差別部落出身の男性が逮捕・起訴されて有罪とされたえん罪事件」を指している場合も多いのですが、そちらについては詳しく解説されたサイトがたくさんありますので別途ご参照ください。このサイトではあくまでも誘拐殺人事件の方を本筋に追いかけていきます。
前置きが長くなりましたが、狭山事件の何が「面白い」のか。大雑把にまとめると下記のようになります。
- 謎
事件から45年を経過した現時点でなお、真犯人が誰なのかわかっていません。石川一雄さんが逮捕されて有罪とされましたが、その判決文を読むと物理的にも論理的にもありえないことが大量に書かれていて、「推理」とも呼べないようなものです。本当にこの事件を起こしたのは誰なのか。事件直後から様々な「推理」が提示されましたが、未だに万人を納得させるものは登場していません。 - 猟奇
この事件の関係者(被害者の家族(兄と姉)、容疑者、重要な目撃者など)が次々と謎の死を遂げています。「謎の死」という月並みな言葉を使いましたが、この事件に関しては本当に謎な死に方なのです。公式にはことごとく自殺あるいは事故死として処理されていますが、それをそのまま信じるなんてとても無理だろ常考。という死に方です。 - トリック
事件に際して、奇妙な、当て字を多用した脅迫状が被害者宅に届けられています。例えば「警察」を「刑札」と書いています。刑札ではこれを「知能が低い者の犯行」と見ましたが、その「刑札」でもわかるように微妙に意味が通る当て字で、なおかつ当の刑札自身がこの脅迫状に「車出いく」と書いてあったのを真に受けて身代金受渡し場所で犯人を取り逃がしていたりして、少なくとも刑札よりは知能が高い者の犯行であることは確実です(笑)。
さらに、身代金受渡場所に犯人自身が現れて、身代金を持ってきた被害者の姉と会話しています。その様子は張り込んでいた刑事たち(複数)も聞いています。その上で犯人は悠々と包囲を突破して逃げおおせています。それを「単なる偶然」と片付けることは可能でしょうが、堂々と脅迫状を出した上に、警官38人の包囲をサクっと突破して逃げる犯人というだけでも推理小説のネタになるでしょう。 - 陰謀
上の「謎」で名前が出た石川一雄さんは、なぜ「犯人」に仕立て上げられなければならなかったのか。あるいは、被害者はなぜ殺されなければならなかったのか。そのあたりにプチ陰謀論の種も大量に転がっています。特に、石川さんを犯人に仕立て上げるにあたっては、数多くの「証拠」がでっち上げられています。このでっち上げは誰が何の目的で行ったのか。そこにも陰謀のニオイをかぎつけることは可能でしょう。
くりか江す(これも脅迫状にあった誤字です)と、これは実際に起きた事件です。しかし、「事実は小説より奇なり」とはよく言ったもので、下手な推理小説よりずっと面白い、と私(管理人)は考えています。
とりあえず煽るだけ煽りましたが、私(管理人)が明日から海外出張に行きますので次の更新は5月27日以降になります。すんません。
引き続き、「狭山事件入門」目次もご覧下さい。入門編の各記事へのリンクがあります。
タグ: 家族, 真犯人, 脅迫状, 被害者, 身代金受渡し
2008 年 5 月 18 日 7:38 AM
管理人様 入門編、ぜひ続けて下さいo(^-^)V。私もビギナーで、最初はアチコチのサイトを読んで混乱気味でしたが、こちらに落ち着き、他を参考資料として整理する事で、私の頭の中の霧が少しづつ晴れて来ています。頭が良くない私は、何かひとつ小さな疑問や閃きが湧いてもサイトを開き確認しないとならないから携帯の電池はいつも空!ですが、とりあえず授業中の内職&頭のトレーニングが出来るから喜んでいます。まだまだ知らない事だらけで、場違いコメも多いですが、今後共よろしくお願いします。出張ご苦労様です。気をつけて行ってらっしゃ〜い(^^)/゛。
2010 年 5 月 22 日 6:41 AM
[...] This post was mentioned on Twitter by K, K. K said: まさに「三山」事件をテーマにしたブログより、狭山事件入門。http://bit.ly/cUleXe 部落問題を背景とする冤罪疑惑も問題となった事件だが、屍体埋 [...]