狭山事件: 証拠開示14件

報道によると、再審請求の中で石川さんの弁護団が請求していた証拠開示に対して、12月14日に検察が14件の証拠を開示したとのことです。

14件の証拠の中身が報道では今一つわかりにくい状況です。上でリンクした埼玉新聞や朝日新聞の報道を総合すると、

  • 開示された証拠
    • 万年筆などに関わる証拠
    • 「犯行現場」の特定に関わる捜査書類
    • 万年筆やカバン、腕時計に関する捜査報告書や、供述調書
  • 「不見当」とされた証拠
    • スコップの指紋検査報告書
    • 「犯行現場」を特定するための捜査書類
    • 万年筆の置き場所の図面

という感じで、結局「犯行現場を特定するための捜査書類」は開示されたのか開示されなかったのか、どっちなんだよと言いたくなります。

「真犯人推理」という観点からは正直なところそれほど重要なものはなさそうです。ただ、弁護団も戦略があるのでなんでもかんでも情報開示するわけにもいかないという事情もあるでしょうし、今後の続報を待ちたいと思います。
石川さんの冤罪を証明する上では強力な証拠になりそうなものは多いので、そちらの面での進展は期待できるのではないかと思います。


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