津山事件: 津山事件の被害者の談話

合同新聞昭和13年5月24日付合同新聞昭和13年5月24日付

今日は津山事件の方を。

この事件は通称「津山事件」と呼ばれていますが、実際には津山郊外の西加茂村で起こった、22歳の若者が同じ村の村民30人を銃や日本刀で殺害、3人に重軽傷を負わせた後自殺した事件です。詳しくはこちら

この事件の被害者の一人で、事件の原因ともなった女性(筑波昭の『津山三十人殺し』で「寺井ゆり子」という仮名になっている女性)が逃げ込んだ先の娘さんが事件について語っています。

津山事件に関する本はこちら

「二十日陽が暮れても電燈が來ぬので部落の人々がわいわい騒いでゐました。犯人も同じやうに近所を歩き廻ってどうしたんだらうといつてゐたのです」「犯人は破れるやうな大きな聲で『戸をあけろ、あけぬと斧でたたき壊すぞ』とどなるので皆んな縮みあがつて」ということで、恐怖の一夜を臨場感バリバリで話してくれています。

ちなみに、この記事の両側には双葉山の66連勝の記事と岡山県出身の戦死者(日中戦争によるもの)紹介が掲載されており、当時の世相もよくわかります。

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