今回は小ネタです。
事件関係の新聞記事を追いかけていると、周りに掲載されている広告がいろいろと目に入ります。どれも世相を反映していてなかなか楽しめるのですが、その中で最近話題の「六一○ハップ」(どうして話題なのかはググってください)に関する広告を取り上げてみました。六一○ハップ自体は昭和2年から販売されていてもう80年以上の歴史がありますので、こういう古い広告があるのもむべなるかなですが、このブログで取り上げるような事件に関連した記事が掲載されている新聞にも六一○ハップの広告が掲載されていたのを見ると、なんというか感慨深いものがあります。
これだけ歴史がある製品なのに最近妙な方向で話題になってしまって、六一○ハップの製造元である武藤鉦製薬株式会社からすると青天の霹靂といったところでしょう。管理人も購入して使ったことがあり、家の風呂で温泉気分が楽しめる本当にすばらしい製品だと思います。今回の件で妙な販売規制がかからないことを祈ります。
2008年12月26日追記: ドラッグストア等で販売自粛が相次いだ結果、武藤鉦製薬株式会社は事業整理して解散することになってしまったようです。残念なことです。
「六一〇ハップ」という入浴剤をご存じでしょうか? 「六一〇」は「ムトウ」と読みます。名古屋市の「武藤鉦製薬」が昭和2年から製造してきた入浴剤で、赤茶けた透明の液体をお湯に溶かせば、硫黄臭漂う白濁した“家庭温泉”を気軽に楽しむことができます。
この老舗入浴剤が昨年10月、製造打ち切りに追い込まれました。「とばっちりで…」と同社の担当者が語る打ち切りの理由は、硫化水素自殺の激増です。インターネット上で硫化水素の発生に必要な「混ぜる商品の一方」として紹介され、薬局の業界団体が販売自粛を決定。全国の薬局が店頭から撤去し、売り上げが急速に落ち込んでしまったからです。
警察庁によると、昨年1年間の硫化水素による全国の自殺者は1056人に上り、前年の29人と比べて約36倍と爆発的に増加。警察庁は硫化水素による自殺を誘引する書き込みを「有害情報」に指定し、全国の警察本部などがサイト管理者らに削除を要請していますが、他の市販商品でも代用は可能でネット上には今も硫化水素に絡む情報があふれているのが実態です。
会社は存続させるものの一部従業員も解雇。「在庫もすでに卸してしまい、製造再開の予定もありません。申し訳ございません…」と語る担当者の言葉からは、80年余の歴史を誇ってきた商品の製造を突然断たれた無念さとやるせなさだけが漂ってきました。(創)
初めまして!
【津山事件】でググって辿り着きました。
かつて福祉施設で働いたことがありますが、六一○ハップは、本来高齢者福祉施設にはなくてはならないものです。
高齢者福祉施設では、時々【疥癬(かいせん)】と呼ばれる、ダニが原因の、感染力の非常に強い皮膚病が流行ることがあるんですが、その疥癬の予防には六一○ハップがとても有効だったんです。
思わぬところで煽りを食った人々がここにも居るということを知って頂きたく、こうして足跡を残させて頂きます。
こちらのHPはいつも楽しみにさせて頂いてます。
コメントありがとうございます。
脊髄反射的な規制が多くなってきて、住みにくい世の中になったなあと思います。バタフライナイフを使った殺人事件が起きたら、「バタフライナイフは規制すべき」。それよりも、もっと古くから殺人事件の凶器に使われている「鈍器のようなもの」をまず規制してくれよ、というのが偽らざる気持ちです。
そういう短絡的規制を煽るのも「犯人はロリコン」「犯人は異常性格」でおなじみ、マスゴミの捏造レッテル貼り報道ですね。
毎日六一0ハップのお風呂に入ってます。後残りわずかです…どこを探しても見つかりません。どこかにはまだ在庫としてあると思うのですが…お願いします。探してくださいませんか?
〉五十嵐妃佐子様
古いコメントなので、もう見ていらっしゃらないかなぁ。
Amazonで検索する等如何ですか?
あと、古~い開店休業状態の町の小さな薬局屋さんの棚の片隅に眠ってそうな気がします。
〉管理人様 〉ムトウ様
〉通りすがり様
同感です。「六一○ハップ」懐かしいですね。
私も仕事で、よく使わせてもらってました。
安価で確かな効用があり、特にインキンタムシや皮膚疥癬の原虫系の皮膚病には驚きの効果を発揮していたのを思い出します。
狭山事件当時は、まだ日本にも蚤やシラミに悩まされる人も居られたのでしょうね。
このような良い商品が、つまらない理由で消えてゆくのは、とても残念で腹立たしいです。
マスコミの罪は重いですよね。
でも、誰も責任はとらないんですから…。
新聞やTVなんか早く消えてしまえ
と思う今日この頃です。