狭山事件入門: 死因

『知っていますか?狭山事件一問一答』より『知っていますか?狭山事件一問一答』より

被害者の死因は、首を絞められたことによる窒息死という点ではほぼ間違いがないようです。ただし、その締め方について検察側(「自白」)と弁護側の検証とでは例によって差があります。

発見された時に被害者の首には木綿の細引きヒモが巻き付けられていましたが、首の皮膚には幅広いもので圧迫されたような跡があるだけで、ヒモや縄のような細いもの、あるいは指で絞めた跡はありませんでした。

埼玉県刑の五十嵐医師の検死結果、ならびにそれを受けて作られた「自白」によると、被害者があおむけになった状態で、上から右手を広げて首を圧迫して絞め殺したことになっています。首に指の跡がなかったのは、指を開いた状態で手のひらで圧迫したから、というのですが、これはあまりにも不自然な感じが否めません。普通、前から手で相手を殺そう(あるいはおとなしくさせよう)という時には、自然に力が入って指が曲がり、跡が付くのではないかと思います。

これに対して弁護側では写真などを元に複数の法医学の専門家に鑑定を依頼しています。その結論は、タオルなどの幅の広いもので絞めて殺したとなっています。こちらの方が自然でしょう。百歩譲って道具を使わなかったとしても、後ろから裸締め(フルネルソンでチョークしている状態)で絞めたのでないと、遺体の状況は説明がつかないと思います。


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