津山事件: スーパーモーニング その2

本日の前のエントリでは興奮してしまって失礼しました。

今回の特集で参考になったことももちろんありました。

  • 地元では殺害された人数は36人と伝えられていたこと。この点については、事件直後から人名込みで30人と報道されており、36人の方が間違いと思われます。
  • (筑波本で使われていた仮名、都井睦雄が最も執着していた女性)が2008年7月現在でまだご存命であること。これも2005年あたりまでご存命であるということは既に報じられていましたが、とりあえず現時点でもご存命であると言うことが確認されました。

しかし、せっかくのTVというメディアで、普段は証言しないような被害者の遺族などの地元の人も話をしてくれているのに、どうもツッコミが足りないというか、事件に対する基礎知識が欠落しているために食い足りない取材になっているのも事実です。「再現イメージ」みたいなつまらん映像を作ってるヒマがあったら、もっときちんと文献を読み込んで取材にあたってほしかったところです。「再現イメージ」なんて、「丑三つの村」から借りてきた方がデキがいいに決まってるんですから。

都井睦雄と寺井ゆり子がデキていたとか、子供も作っていたなんてのは新事実でも何でもないわけで、そんなことより聞くことがあるだろう、としか言いようがありません。松尾貴史(キッチュ)が「」について「八束村というところをもじったっていう説はありますよね」という話を振ったのにスルーとか、とにかく事件に関してスタッフもレポーターもコメンテーターも全員、勉強していない中で知ったかぶりをしているとしか思えない番組でした。

ゆり子の孫が死んで「そりゃーバチがボチボチ当たらにゃー」と言われたという話について。「ダークサイドJAPAN」2001年10月号に下記のような記述があります。

実はゆり子は事件から半年余り後、嫁ぎ先で娘を出産した。結婚から出産までの短さを考えると、あまりにも不自然なことだ。そこで、ゆり子の家の近所の老人たちは、これを都井の子供ではないか、と陰でささやいている。

「ゆり子の夫は、元々結核持ちで、戦争末期に兵隊にとられて、すぐに兵舎で死んでしまったのです。明らかに持病のせいだったのですが、ゆり子は徴兵中に夫は結核に感染し、死亡したと申請し、その後かなりの金額の遺族年金を受給し続けました。だから、都井をだまし、夫の死因をだまして生きてきて、よくバチがあたらないね、と噂していたものです」(ゆり子の近所の古老)

というわけで、このあたりも目新しい情報というわけでもありません。

ちなみに、ゆり子はその後罪の意識から新興宗教(どこの宗派か明らかにされていません)に入信していたとのことです。スーパーモーニングの番組の中では「毎日冥福を祈っている」としか出ていませんでしたが、そのあたりもきちんと掘り下げればもっと深いドキュメンタリーになったのではないかと思います。

津山事件に関する過去のエントリはこちら

津山事件に関する本はこちら

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3 thoughts on “津山事件: スーパーモーニング その2”

  1. 「犠牲者36人説」について。死亡30人+重軽傷3人+犠牲者の一人が妊娠していた胎児1人+都井睦雄自身1人と考えても、全部で35人にしかなりません。あと1人、もしかしたら公表されていないが妊娠中だった女性とか、公式発表されていないけが人がいるのかもしれませんが、詳細不明です。

  2. 自殺寸前の都井が、用紙と鉛筆をもらう場面に出てくる少年がいますね。       「あれが都井じゃ」と言った少年です。                      現存している70年目の老女より、10歳近く若いはずです。
    健在なのでしょうか。ここまで調べたのなら、徹底的にしてほしい。
        

  3. 馬様
    コメントありがとうございます。『龍臥亭事件』で犯行の片棒を担がされていた(元)少年ですよね。青山にはこの(元)少年と同じ苗字の家がまだ6~7軒あるようですが、ご本人がご存命でいらっしゃるかどうかはわかりません。もしご存命であっても私のような市井のブログ書きにはしゃべってくれないでしょうから、是非ともTVにがんばっていただきたいところではあるのですが…

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