狭山事件: 自転車を押す人影

埼玉新聞昭和38年6月11日付朝刊埼玉新聞昭和38年6月11日付朝刊

6月にはこんな報道もされていました。

確定判決通りの時間経過であれば犯人が自転車を納屋に持ってきたのは7時30分~40分の間で、当日は土砂降りの雨だったためほぼ真っ暗な状態だったと考えられます。そんな時に門の前から庭にいた人間の顔が見えるはずもなく、「それが石川さんに似ていた」というのは証言としては何の意味もないと思います。しかしこの、「7時過ぎに被害者宅で自転車を押している人を見た」というのは事実なんでしょうか?そういう人間が存在していたとすると、「自転車はどこかに置かれていたものを長兄が車で持って帰ってきたのではないか」という推理は成立しないことになります。自転車のサドルは濡れていなかったとされているので、自転車を押している人がいたということ自体が刑札のでっち上げである可能性が高いのですが、ちょっと気になる証言です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です