津山事件: 稀代の殺人鬼 その4

合同新聞昭和13年5月27日付合同新聞昭和13年5月27日付

連載第4回です。

事件当日の睦雄の動きが詳しく書かれています。筑波本で「寺井ゆり子」になっている女性が隣宅へ逃げ込んで助かった(その代わり逃げ込んだ先のおじいさんが殺された)話や、「お前は惡口をいはぬからこらへてやる、しかし後では惡口をいふだらうな」と老人を見逃した話などはこの記事から取られた物ではないかと思います。

ちなみに、仮名と言えば、松本清張の『ミステリーの系譜』所収の「闇に駆ける猟銃」は結構仮名をミスって本名が出てしまっている部分があります。文庫本で言えばp.32~33の「時本スミ」の供述部分あたりですね。睦雄の姉について、「後に肺結核で死んだ」と断言している(実際には1990年代まで生きていた)ことと併せて、なんとなく個人的に松本清張の書くことには疑問を持っています。下山事件についてもそうなんですけど。

津山事件に関する本はこちら

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です