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狭山事件: 鎌田本文庫化

2010 年 4 月 11 日 日曜日

本件、こちらのコメントで教えていただきました。

2004年の鎌田慧さんの本『狭山事件-石川一雄、四十一年目の真実』が岩波現代文庫から再版されるとのことです。個人的には、この本が岩波というメジャーな出版社から再版されることで、再審へ向かっての世論の関心がさらに高まることを期待します。

これまで何度も取り上げていますが、「狭山事件」という用語には大きく分けて2つの意味合いがあります。

  1. 昭和38年に起こった女子高生殺人事件
  2. その殺人事件の容疑者として石川一雄さんが逮捕され、有罪とされた冤罪事件

「狭山事件を推理する」サイトでも取り上げられている通り、伊吹さんの新著を上記1.の方面からの最高峰とすれば、鎌田本は2.の方面からの一つの到達点と言えるでしょう。もし「狭山事件」について何も知らないという方がいて、事件の概要を知りたいということであれば、この2冊を読めば全体は見えると思います。

本の性格から考えてあとがきを含めた加筆部分はそれほど多くないと思いますが、単行本の版元であった草思社が民事再生になったこともあり、事件に興味はあるがまだこの本を読んでいないという方がもしいらっしゃれば、一度目を通しておいて損はないと思います。

 

狭山事件: 新伊吹本: 被害者の呼び出しについて

2010 年 3 月 6 日 土曜日

新・伊吹本を読みました。

旧版と比べてかなり加筆がされています。ページ数も213ページから271ページへ、27%アップしています。ただし、文字組が変わっていますので、文章量としてはそこまで増えていない感じです。感覚的には15~20%くらいの増量かな?

大きな加筆部分は下記の通りです。

  • 被害者の日記
  • 被害者の呼び出し
  • インタビュー
    • 安田先生(2回目)
    • 死体の第一発見者2人(1人は本人、1人は奥様): どうして「第一発見者」が2人いるのかについてはこちらこちらを参照してください
    • その他、近所の住民数人

特に大きなトピックとして、「本物の」第一発見者のインタビューがあります。場合によっては石川一雄さんの裁判にも影響があるかもしれない内容です。ここで内容について詳しく書くのは差し控えますので、興味がある方は直接本をご参照下さい。

もう一つのトピックは、被害者の呼び出しについてです。犯人が被害者にどうやって最初の待ち合わせを伝えたかについては、これまでの推理本ではあまり重視されていませんでした。長兄犯人説が主流であったため、家で直接話をすれば済む、という考えだったこともあるかと思います。また、刑札・検察は石川さんの通りすがりの犯行というシナリオを書いてしまったため、そもそも待ち合わせを想定していません。
しかし、当日被害者が誰かと待ち合わせしていたことは各種の証言からほぼ間違いないと思われ、その上で外部に犯人がいるという立場に立つと、犯人(あるいは犯人グループ)がどうやって被害者に待ち合わせの日時を伝えたのかというのはかなり大きな問題になります。

昭和38年当時、当然ですがケータイなどというものはありませんし、インターネットの掲示板もケータイメールも、もちろん出会い系もありません。自宅に有線電話はありましたが、そこへ電話して被害者自身が出るとは限りません。被害者に限らず女子高生は暗くなる前に家に帰るのが当たり前(というより当時、途中の道には街灯もなく、暗くなると大げさでなく家に帰れないような場所でした……このあたりは新伊吹本の安田先生のインタビューを読むとよくわかります)でした。そうなると、家の外で待ち合わせの計画を伝えられる場所と機会は自ずと限られてきます。

すいません。この先を書き始めたら思ったより長くなりそうなので、日を改めてまとめさせていただきたいと思います。
一つだけ書いておくと、私の推理は伊吹氏とは多少(それほど大幅にではありませんが)異なります。

狭山事件: 伊吹本改訂版発刊

2010 年 2 月 21 日 日曜日

伊吹隼人氏の改訂版『検証・狭山事件―女子高生誘拐殺人の現場と証言』が発刊されたとのことです。

まだ私も内容を確認していませんが、伊吹氏から伺った限りでは新証言を含むかなり大幅な改訂がされているとのことであり、狭山事件に興味がある方は是非ともご購読ください。

狭山事件: 伊吹本再版へ

2009 年 8 月 11 日 火曜日

狭山事件を推理する-近況告知板にて、『狭山事件-46年目の現場と証言』が再版される旨の告知がありました。まずはご同慶の至りです。

12月予定とのことです。初版の発行日が2009年2月25日でほとんど書店に出回らずに絶版になってしまったため、ほぼ1年ぶりの再版ということになります。内容的にも増補が行われるとのことで、特に「新証言」に関しては本邦初公開になると思いますので、事件に興味がある方は是非読んでみてください。

狭山事件: 現地見分 2009.May

2009 年 5 月 9 日 土曜日

石川一雄さんと奥様の早智子さん石川一雄さんと奥様の早智子さん

5月6日(水)、「狭山事件を推理する」サイト管理人氏主催の現地見分に参加させていただきました。詳細はこちらをご参照ください。

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狭山事件: 『狭山事件 -46年目の現場と証言』版元の社長がお亡くなりに

2009 年 4 月 29 日 水曜日

狭山事件を推理するサイトに、伊吹氏からの告知が出ました。27日朝、版元の風早書林の社長さんが急死されたとのことです。謹んでお悔やみを申し上げます。

本については、引き取り元がないとこのまま絶版になりそうとのことで、狭山事件研究という世界においては大きな打撃ですね。

出版社の社長さんの体調不良もあってなかなか流通がうまくいかないというお話しは以前から伺っていたのですが、このような形になってしまったのは非常に残念です。

(4月30日追記)一部で「また狭山事件関係者に変死者が」みたいな話があるようなので、念のため。私が伺った話では、版元の社長さんはかなりご年配の方で、以前から体調がすぐれず「余命何ヶ月」という話があったとのことです。今回お亡くなりになったのもその持病の関係と思われ、特に「変死」ということではないそうです。以上、とりあえず都市伝説化の防止のために書いておきます。

狭山事件: Mくん☆LOVE

2009 年 4 月 29 日 水曜日

『狭山事件 上告趣意書』『狭山事件 上告趣意書』

被害者の日記シリーズ最終回です。

個人的に伊吹本で最も衝撃的だったのが、被害者の日記のMくん(PTA会長の息子)への恋心を綴った部分です。今回の画像はその元になった上告趣意書(部分)です。

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狭山事件: 次兄から借りた1000円

2009 年 4 月 27 日 月曜日

『狭山事件 無罪の新事実』より『狭山事件 無罪の新事実』より

事件前日(4月30日)に被害者が次兄から1000円を借りていた件について、コメントで伊吹隼人氏からソースをご教示いただきました。ありがとうございます。

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狭山事件: 被害者の日記 その5

2009 年 4 月 26 日 日曜日

「女性自身」昭和38年5月20日号「女性自身」昭和38年5月20日号

「女性自身」に掲載された被害者の日記シリーズ、最後のページです。

本日の引用部分で真っ先に目に付くのは、4月26日の部分です。

4月26日(金)晴
(前略)これからのバカンスのことを考える。
今晩も涙を流し、眠りに入った。
つらい。苦しい。それもみんなおこづかいのことだ。涙が枕元を流れた……
(原注)(ゴールデンウイークのこづかいが少ないことで(被害者)さんはなやんでいた。姉の(次姉)さんは、あとでこの日記を見て、「生きているうちに、もっと好きなことをさせてあげたかった」と泣いていた)

これはどういう意味なのでしょうか。
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狭山事件: 現地見分

2009 年 4 月 5 日 日曜日

「狭山事件を推理する」サイトにて、現地見分のお知らせが掲載されています。

http://sayamac.blog21.fc2.com/blog-entry-54.html

私(当ブログ管理人)も参加させていただく予定です。また、伊吹隼人氏が案内役として同行します。本事件にご興味がある方は是非ご参加ください。お申し込みは上記リンクをご参照ください。

参加可能な人数に限りがありますので、締切になってしまった場合はあしからずご了承ください。