事件発覚時刻について

事件発覚の時刻に関しては、19時40分頃に被害者の長兄が、玄関の引き戸 (こちらを参照)に挟まれていた脅迫状を発見したのが発端とされています。しかし、 当時事件を管轄していた狭山署の隣、所沢警察署の署長であった人物が、遅くとも18時30分には事件が警察に通報されていて、 埼玉県警本部長がじきじきに所沢署まで出向いて指示を与えていたと証言しています。
(週刊朝日昭和52年7月22日号)

元所沢署長の証言。事件の発覚時刻は遅くとも18時30分以前(本部長が所沢に来るまでの時間を考慮すると17時30分頃かそれ以前)で あることを証言しています。
亀井トム氏の著作に出ているだけでなく(週刊現代昭和52年7月21日付にも氏の署名記事が掲載されています)、週刊朝日の取材に 対してもこれだけ明確に本部長来訪が19時以前だったと証言していることは、発言者が当時所沢警察署長という責任ある立場だったこと、 実名での取材に応じていることから考えても、非常に信憑性が高いと考えられます。
この証言が事実とすると、IK氏の「自白」による犯行は不可能であることはもちろん、脅迫状が19時40分頃に勝手口に挟まれていた、 さらには同時刻に自転車は納屋に置かれていたという長兄の証言にも疑問が投げかけられることになります。


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