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2008-03

オンサイドキック

  • 2008-03-23 (日)
  • 未分類

【意味】
onside kick。キックオフの際に、キックするチームが攻撃権を得ようとしてわざと地面にバウンドさせて蹴ること。

【背景等】
キックオフで普通に大きく蹴ってしまうと、相手チームのリターナーがボールを取ってリターンし、止まったところから相手チームの攻撃になる。それに対して上記のような蹴り方をして、確率は小さいが自チームのプレーヤーがリカバーに成功すれば、攻撃権が得られる。ただし、失敗する(相手にリカバーされる)と、通常敵陣深くから始まる相手の攻撃がセンターライン付近から始まることになるため、リスクも大きい。そのため、通常は残り時間が少ない状態で大量点差で負けていて、どうしても攻撃権を得ないと追いつくことができないチームが使用する。

ごくまれに、相手が明らかに油断している時、あるいは試合終了近くで大量点差で勝っているが、相手のリターナーが怖い(キックオフリターンタッチダウンの危険性がある)場合などに、勝っているチームがオンサイドキックを使う場合もある。

【ルール】
キックオフした側(キッキングチーム)が攻撃権を得るためには、下記の条件を満たさなければならない。

  1. キックしたボールが、地面に一度でも触れるか、相手チーム(リターンチーム)のプレーヤーに一度でも触れる。
    • ルール上、キックオフしたボールが空中にある場合には、リターンチームのプレーヤーが一度は捕球するチャンスを得なくてはならない。
    • そのため、オンサイドキックと同じ目的でラグビーのハイパントのようなボールを蹴って落下地点に密集することは禁止。
    • 通常はボールの上の方を蹴って一度バウンドさせ、大きくはずんでくれることを祈る蹴り方をする。
  2. キックしたボールが、キックした地点より10ヤード以上進む。
  3. キッキングチームのプレーヤーがボールをリカバーする。
    • リカバーした地点から進めようとすることは禁止。

【トリビア】

2004年シーズンのNFLトータルでオンサイドキックの成功率は約23%(52回中12回成功)とのことで、思ったより成功率が高いと個人的には思う。

上の「ルール」の1.にもあるように、一度地面でバウンドするか相手のプレーヤーに当たるかしないと、10ヤード進んだだけではフリーボールにならない(けっこうこの点が間違って解説されていることも多い)。10ヤード以上進んだボールをノーバウンドで直接キャッチした場合、リターンチームのプレーヤーが捕球する権利を邪魔した(interference)というペナルティで、捕球地点から15ヤード罰退で相手チームの攻撃開始となる。

実際にNFLでそのような場面があったのが2003年10月6日のマンデーナイトフットボールIND@TB戦、第4クォーター残り3分35の秒の時点で21-35で負けていたコルツは、オンサイドキックを行って成功した。試合はそこから木綿タンが一気にコルツに傾き、怒濤の攻撃を見せたコルツが38-35で逆転勝ちして、「残り時間4分以下、21点差以上で負けているところから逆転勝ちした初めてのチーム」という記録を作った。ところが、後でNFLから、「ゲームオフィシャルはルールの適用を間違った。オンサイドキックがノーバウンドで直接コルツのプレーヤー(イドリーズ・バシール)に捕球されているので、本来これは捕球地点から15ヤード罰退でバッカニアーズが攻撃とするべきところだった」という発表があった(ESPNのニュース参照)。しかし、バッカニアーズには特に救済策はなかったようである。

(以下の文章は、いったん書きましたが内容が間違っていたようなので撤回します。下記「追記」の項をご参照ください)
個人的にどうしても疑問なのが、普通にキックオフしたボールを(キッキングチーム側のラッシュがすごいなどの理由で)リターン側があきらめてリターンしない場合、地面でバウンドした後にキッキングチームが抑えてもその地点から相手チーム(リターン側)の攻撃になること。あれとオンサイドキックの違いはどこにあるんだろう。蹴る前に「オンサイドします」という宣言をしているようでもなく、普通のキックオフとオンサイドの中間くらいな蹴り方をした場合にどう判定されるんだろうか。ルールブックを細かく見ていくとどっかに書いてあるのかもしれないが。

(追記)コメントで、普通にキックオフしたボールがバウンドした後にキッキングチームが押さえればキッキングチーム側の攻撃になるというご教示をいただきました。ありがとうございます。従って上の段落の内容は撤回します。

(追記その2)これもコメントで教えていただいた、キックオフしたボールをエンドゾーン内でキッキングチームが抑えた動画を置いておきます。
キックオフ

ヘイル・メリー・パス

  • 2008-03-22 (土)
  • 未分類

ヘイルメリーパス参照。

2ミニッツウォーニング

  • 2008-03-20 (木)
  • 未分類

【意味】
前半終了ならびに試合終了の2分前に、審判が自動的に時計を止めてタイムアウトを取ること。NFLの試合だけに適用されるルールである。別名コマーシャルタイム。

【歴史】
もともと、アメフトの試合時間もサッカーやラグビーと同様に審判が持っている時計が正式な時間で、スタジアムクロックはあっても参考程度だった。そういう状況で、審判が両チームに「あと2分ですよ」と注意する目的でつくられたのがこの制度だった。1960年代に入ってNFLではスタジアムクロック=正式計時となったが、その時点では既にTV中継がNFLにとって重要な収入源となっていたため、CMタイムとして2ミニッツウォーニングが生き残ることになった。

【ルール】
2ミニッツウォーニング後にだけ適用されるルールがいくつかある。

  • 選手がケガをしてタイムアウトの権利が残っていない場合、1回だけ選手を運び出すためのタイムアウトがペナルティなしで取れる(ただし時計は10秒進む)。2回目以降のケガの場合、すべて5ヤードのペナルティが課せられる。ケガを装って時間稼ぎあるいはタイムアウトを取ることの防止策。
  • チャレンジ禁止。ただし、微妙なプレーではオフィシャルタイムアウトを取って審判自身がビデオを見直すことが多い。
  • 攻撃側のペナルティで時計が止まるものについては、通常のペナルティにプラスして10秒時計が進む。
  • 守備側のペナルティで試合が終了することはない。守備側のペナルティがあったプレーで残り時間0秒になった場合には、無条件でもう1プレーだけ行う。ただし、攻撃側がペナルティをディクライン(辞退)した場合を除く。
  • ファンブルしたボールが、ファンブルした側のチームによってファンブル地点より前でリカバーされた場合、ファンブル地点まで戻される。なんでそうなったかはホーリーローラー参照。

(この項目は、英語版WikipediaのTwo-minutes warning, 04:09, 31 December 2007版に基づきます)

ホーリーローラー

  • 2008-03-20 (木)
  • 未分類

【意味】
Holy Roller(日本語にすると「聖なるゴロ」くらいな意味か)とは、1978年9月10日のOAK@SDの試合において見られた、ファンブルからのタッチダウンのことである(と、Wikipedia風に定義部を書いてみるテスト)。

【内容】
試合終了まで残り10秒、14-20で負けていたレイダースはチャージャーズ陣14ヤードまで攻め込んでいた。QBケン・ステーブラーはスナップを受けてドロップバックしたがサックされそうになり、ボールを前にこぼした(ということになっている)。そのこぼれたボールをRBピート・バナサックが拾おうとして拾えず、またしても前の方に転がしてしまった(ということになっている)。さらにそのボールにTEデーブ・キャスパーが追いついたがやはり拾いきれず前の方に蹴ってしまい(ということになっている)、その蹴ったボールをキャスパー自身がエンドゾーンの中で抑えた。

審判団が協議したが、レイダースの選手たちのプレーがわざとであるという証拠はないとしてタッチダウンが認められ、ポイントアフタータッチダウンも成功したレイダースが逆転で勝利した。収まらないのはチャージャーズファンで、この試合はチャージャーズファンの間では「Immaculate Deception」(Immaculate Conception=「無原罪懐胎」「処女懐胎」のもじり)と呼ばれている。

審判は「わざとではない」と判定したが、レイダースの選手たちは試合後のインタビューで3人とも「わざとやった」と認めるようなコメントを出している。

【歴史】
このプレーの後、1979年からNFLでは新しいルールができた。2ミニッツウォーニングの後、あるいは試合を通じて4thダウンの攻撃において、ファンブルしたチームがファンブル地点より前でボールをリカバーした場合には、ファンブル地点までボールを戻す(ただし、ファンブルした本人が自分でリカバーした場合のみリカバー地点まで進める)とうルールである。

なお、ファンブルしたボールを故意に前にはじいたり蹴ったりすることはもともと禁止されている。2008年2月3日のSuper Bowl XLIIでも、NYGのアーマド・ブラッドショーが、イーライ・マニングがファンブルしたボールを故意に前にはじいたとしてペナルティを課せられた。

QBレーティング

  • 2008-03-20 (木)
  • 未分類

2ポイントコンバージョン

  • 2008-03-18 (火)
  • 未分類

ポイントアフタータッチダウン

  • 2008-03-18 (火)
  • 未分類

【意味】
Point after touchdoun、PATとも略される。タッチダウンを挙げた後に、もう一度得点の権利が与えられること。トライフォーポイント(Try for point)、コンバージョン(Conversion)などとも言う。

2ヤードライン(NFLの場合。NCAAやハイスクールでは3ヤード、カナディアンでは5ヤード)から攻撃を行う。キックでゴールの間にけり込めば1点、普通の攻撃のようにランプレーあるいはパスプレーでもう一度相手エンドゾーンに持ち込めば2点(2ポイントコンバージョン)。NFLやNCAA1部のレベルになると、キックでけり込むのはほぼ100%近い成功率なので「オートマチックポイント」という言い方もされる。

【歴史】
歴史的に見た場合、そもそも、フットボールにおいてはゴールが目的だった。ラグビーで相手ゴールゾーンにボールを持ち込むことを「トライ」と言ったり、アメフトで「トライフォーポイント」と呼ぶのも、相手ゴールゾーンにボールを持ち込むことによってフリーでゴールを狙う(トライする)権利が与えられるからであって、その頃にはトライやタッチダウンよりもその後のゴールの方が得点が高かった(……らしい。現在では想像も付かないが)。20世紀に入る頃になってその価値が逆転して、トライやタッチダウンがメインでその後のゴールは刺身のツマになった。

刺身のツマではつまらない(ダジャレ)のでちょっとでも面白くしようという目的、さらには試合終盤で追いついたり逆転する戦略的なオプションを増やそうということで、キックじゃなくてランやパスで持ち込んだら2点にするという2ポイントコンバージョンのルールが1958年にNCAA(カレッジフットボール)で採用された。このルールは1960年にAFL(American Football League)にも採用されたが、1970年にAFLがNFLと合併した後のNFLでは採用されなかった。NFLで正式にこのルールが採用されたのは1994年になってからである。(記憶に自信がないが、確かそれ以前はパスやランで持ち込んでもキックでも1点、というルールだったと思う)

【トリビア】
ポイントアフタータッチダウンの時に攻撃側が自陣エンドゾーン内でボールを止められるとセーフティになるが、ディフェンス側には1点しか入らない。「アメフトで、1点しか取れずに試合を終了することはルール上ありうるか」というクイズの正解は、「ありうる」ということになる。ただし、勝っている方が2ポイントコンバージョンをやって(あるいはキックのためにスナップしたボールがすっ飛んで)、98ヤード戻って自陣エンドゾーン内でディフェンスに止められるということなので、わざとやらない限りほぼ100%ありえないとも言える。

ポイントアフタータッチダウンの時にインターセプトされたり、ファンブルしたボールをディフェンスがリカバーした場合、NFLではその瞬間にポイントアフタータッチダウン失敗で終わり(ターンオーバーにもならず、普通にタッチダウンした(ポイントアフタータッチダウンしようとした)側がキックオフで試合再開)だが、NCAAではそこからリターンすることが認められている。それでボールを持ったディフェンスのプレーヤーがエンドゾーンまで持ち込むと、2点入るルールになっている。これはディフェンスの得点なので、試合再開はNFLなどと同じように普通に(ポイントアフタータッチダウンしようとした側の)キックオフで再開する。

ドロップキック

  • 2008-03-01 (土)
  • 未分類

【意味】
プロレス技…というのは冗談。ラグビーで言うドロップゴールのこと。いったん自分の前でボールを弾ませてからキックしてゴールの間にけり込むこと。アメフトでも一応ルール上認められていて、フィールドゴールと同様に3点入る。ポイントアフタータッチダウンで使うことも認められており、こちらもキックと同じ1点が入る。

【歴史】
戦前、アメフトのボールがもっと丸かった頃(ラグビーのボールとほぼ同じような形をしていた頃)には多用されていたが、ボールが今のようにとがった形になった後は、ホルダーがボールを固定して蹴るポイントアフタータッチダウンやフィールドゴールの方が確実になったために、NFLではほとんど使われなくなり、ほとんどの人が存在すら忘れていた。

その忘れられていたドロップキックをNFLの実戦でやっちゃったのがまたしてもダグ・フルーティー。2006年1月1日のMIA@NEの試合で、NFLの試合としては65年ぶりにドロップキックを決めた。試合に関係ないところだし、当時フルーティーはもう43歳で第三QBの立場だったし、NEはもう地区優勝を決めていたしで、お気楽にこういうプレーができた模様。

【トリビア】
この項の元ネタの英語版Wikipediaによると、ジム・マクマーンもドロップキックを練習して試合で披露したがっていたが、マイク・ディトカの許可が下りずに実戦では使えなかったとか。

プロレス技のドロップキックはdropkick、ラグビーやアメフトのドロップキックはdrop kick(間にスペースが入る)らしい。


(この動画は1990年のNCAAの試合。フルーティーの動画は削除されてるようで見つからず)

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